自動車を所有している方は、愛車のエンジンオイル交換をしているでしょうか。国産車の場合、メーカーの指定では1年または10,000km、ちょい乗りなど車に負荷がかかりやすいシビアコンディションと呼ばれる状況下での使用では、その半分である半年または5,000kmがオイル交換の時期と呼ばれています。
オイル交換の際、オイルフィルターの交換をすすめられたこともあるかもしれませんが、オイルフィルターとはそもそもどのような物なのか、どれくらいの頻度で交換すればいいのかわからない方もいるでしょう。
そこで今記事では、オイルフィルターの役割や交換すべき頻度について紹介します。
オイルフィルターってどんなカー用品?
そもそもオイルフィルターとはどのような部品であるのか、というところから確認してきましょう。オイルエレメントとも呼ばれることがありますが、ここでは同じ意味と捉えてください。
どんな役割なの?
オイルフィルターの役割は、「エンジンオイル内に混ざった汚れや金属片などをろ過する」ということです。エンジン内では部品同士がかみ合っている関係上、どうしても微細な金属片が発生したり熱などでオイルが劣化した際に汚れが発生したりします。
オイルフィルターはそういった異物をろ過して、できるだけエンジンオイルを綺麗な状態に保つ役割を持っています。
オイルフィルターは値段による違いがある?
カーショップなどでオイル交換をしてもらう際、純正品以外のメーカーのオイルフィルターが販売されている場合があり、商品によって値段が異なるということが良くあります。
エンジンオイルの場合、オイルの種類やグレードによっては品質が異なってきますが、オイルフィルターの場合は基本的にはそれほど変わりはありません。ただし、スポーツカーなどエンジンを高回転で回して走らせる車の場合は高い油圧に耐えられるスポーツフィルターを選択する必要がある場合もあります。
オイルフィルターの交換時期の目安は?
次にオイルフィルターの交換の目安について確認をしていきましょう。オイルフィルターは基本的にはエンジンオイルの交換と同時に作業をする必要がある部品ということは大前提としてあります。
基本は「2回に1回」
オイル交換ごとにオイルフィルターの交換をするということは、費用面での負担が非常に大きくなってしまうというのは事実です。実際は毎回オイル交換ごとに交換しなくても問題はなく、基本的にはオイル交換の2回に1回のペースで全く問題はありません。
毎回変えても問題はない
車のために毎回新しいオイルフィルターにした方が良いのでは、と思う方もいるでしょう。少なからずフィルターの目は詰まっていくので、オイル交換ごと毎回フィルターを交換しても何ら問題はありません。
オイルフィルターを交換しなかったらどうなる?
オイルフィルターの交換を全くせず数年間乗ってしまうと車にどういった影響を与えるのか、ということについても触れていきます。結論から言うと、エンジンにかなりの負荷をかけてしまい壊れてしまう恐れがあります。
フィルターを交換しないままでいると、目詰まりをおこしてしまうため、ろ過できなくなってしまいます。オイルフィルターは2回に1回、1年に1回は交換するようにしましょう。
オイルフィルターをオイル交換ごとに変えるべきなのはどういったとき?
例えば、オイル交換ごとにフィルターを交換しなければならないケースはどのような場合があるのか、ということについても確認していきましょう。ここでは3つのケースについて紹介します。
1つ目は「交換するオイルの銘柄が変わるとき」、2つ目は「オイル添加剤を使ってエンジン内部を洗浄した場合」、3つ目は「オイル交換の頻度(間隔)が長いとき」です。
1つ目のケースの場合は、しないからといって車に悪影響を与えるというわけではありません。
2つ目と3つ目のケースの場合は、特に気をつける必要があります。オイル添加剤や洗浄剤には「使用後は必ずフィルターを交換してください」などといった文言が書かれていることがあります。
こういった文言が記載されていないか、あらかじめ確認しておきましょう。
オイルフィルターの交換は自分でできる?
エンジンオイルやオイルフィルターの交換は、自分で作業して行うことも可能です。しかし、廃オイルを処分したりオイルフィルターレンチといった専用の工具を用意したりする必要もあり、なかなかの手間となります。
作業スペースも必要なため、場所を確保できない場合は自分で作業をするのは難しいでしょう。
オイルフィルターの交換に自信がなければプロに任せよう
オイルやフィルター交換は比較的簡単にできますが、間違った作業をするとオイル漏れなどのトラブルが起こりかねません。エンジンオイルやオイルフィルターの交換は、最寄りのガソリンスタンドでも気軽に依頼できる作業ですので、お願いするのも一つの方法です。