車の基本メンテナンスの1つに、エンジンオイル交換があります。車にとってエンジンオイルは人間でいう血液のようなものなので、定期的な交換が必要です。
今記事では、オイル交換をする際に知っておきたい基礎知識に加えて、所要時間はどれくらいかかるのかという点も解説していきます。
エンジンオイルの基礎知識
初めにエンジンオイルとはどのような役割があって、オイルを交換することでどのような効果が出てくるのかということを見ていきましょう。
エンジンオイルの役割
エンジンは酸素とガソリンを混ぜた混合気を爆発させてエネルギーを得るメカニズムです。 一方、エンジンオイルはその爆発で生じた熱を冷ます効果や、エンジンの動きをスムーズにさせるための潤滑効果、さらにエンジン内部を洗浄する効果に加え、エンジンそのものを保護する効果があります。
エンジンオイルを交換しないとどうなる？
前述した通りエンジンオイルにはさまざまな役割があります。エンジンオイルは空気に触れたりエンジンを冷却したりすると、エンジンに付いた汚れが蓄積されて劣化していきます。
劣化したエンジンオイルを交換せずに放置すると、エンジン自体の性能が低下することはもちろんですが、最悪の場合エンジン本体が壊れてしまうかもしれません。
そのため、エンジンオイルは定期的に交換することが必要です。
エンジンオイル交換の効果
劣化したエンジンオイルを抜いて新しいオイルを入れることがオイル交換ですが、オイル交換をするとエンジンの静粛性が上がったり、パワーが回復したりする効果が見込まれます。
また、エンジンがスムーズに動くことで燃費の向上などプラスアルファの効果も見込めます。
オイル交換の適切な時期は？
劣化するとエンジンに不具合を生じてしまうエンジンオイルの適切な交換時期はいつなのか、分からないという方もいるでしょう。ここでは、オイル交換をするための判断基準をご紹介します。
走行距離で判断する
エンジンオイルは使えば使うほど劣化します。つまり、走行距離が伸びれば伸びるほど交換時期が近づくということです。一定距離を走行したらオイル交換をすることをおすすめします。
1つの走行距離の目安は5,000kmとも言われますので、5,000km走行したらオイル交換するようにしましょう。
前回のオイル交換からの経過期間で判断する
あまり車を使わない方の場合、前述した目安の5,000km走行するまで相当な期間がかかる場合もあります。
車をあまり使わなくてもエンジンオイルは劣化していきますので、オイル交換から一定期間が経過したらオイル交換をするようにしましょう。
エンジンを保護するためには半年に1回はオイル交換をすることが望ましいとされています。少なくとも1年に1回はオイル交換をするように心がけましょう。
軽自動車やターボエンジン車はさらに短いスパンでオイル交換しよう
前述した走行距離や期間はあくまでも目安です。エンジンに負荷がよりかかってしまう車は、例外的にオイル交換のスパンを短くする必要があります。
具体的には普通車と比べてエンジン回転数が上がりやすい軽自動車や、エンジンの出力を増幅させる過給器（ターボなど）を搭載した車はオイルが劣化しやすいとされています。
そのため、3,000kmあるいは半年でオイル交換をしましょう。
オイル交換の所要時間は何分くらい？
オイル交換はいわゆる軽作業と呼ばれる部類のメンテナンスですが、実際はどれくらいの作業時間がかかるのでしょう。ここでは2つのパターンを例に挙げて紹介します。
オイルだけ交換する場合
もっともオーソドックスなのが、オイルのみを抜き替える作業です。この場合、古いオイルを抜いて新しいオイルを注入するという作業内容になり、作業時間はおおむね30分程度とされています。
オイルエレメント（フィルター）を交換する場合
エンジンオイルに混ざった不純物などを濾過するオイルエレメント（オイルフィルター）を交換する際は、前述した作業の30分にプラス10～15分程度の時間が加算されます。
オイル交換をする2回に1回のペースで、オイルエレメントを交換すると良いと言われています。
オイル交換はどこでするのがいい？
オイル交換はDIYで行うことが可能です。しかし、作業スペースの確保が難しかったり作業する自信がなかったりする場合はお店に頼むことも考えましょう。
オイル交換は基本的にカーディーラーや自動車整備工場、カー用品店に依頼することができますが、身近なガソリンスタンドでも作業を依頼できます。
混んでいなければ、ガソリンの給油や洗車をした後に予約なしで依頼することもできます。思い立った時にオイル交換してもらえるのがメリットと言えるでしょう。
気軽に行けるガソリンスタンドでオイル交換をお願いしよう！
ふとした時にオイル交換をしようと思った時は、ガソリンスタンドで作業してもらえることを思い出してみてください。
よく行くガソリンスタンドなどであれば顔馴染みになっていることもあり、安心感があります。もちろん初めて行くガソリンスタンドでも親身になって対応してくれますので、安心して依頼できるでしょう。
