樹脂パーツは、多くの車に採用されています。ボディ色と異なる艶のない黒色の部品ですが、時間が経つにつれて色が白くなっていったという経験がある方もいるでしょう。
本記事では、車の樹脂パーツが白くなってしまう原因と元に戻すための方法、予防法などを紹介します。
車の樹脂パーツが白くなるのはなぜ？
車の各所に使われている樹脂パーツが白くなるのはなぜなのか、2つの原因について解説していきます。
塗装されていない
基本的に車の外装部品は塗装され、その上からクリア塗料で保護されています。しかし、樹脂パーツについては未塗装のまま車に装着されていることも多いため、白く劣化してしまうのです。
そのため「未塗装樹脂パーツ」とも呼ばれています。
経年劣化
車の樹脂パーツが白くなってしまう理由は、直射日光が当たることによる温度変化や、雨・風などによって樹脂パーツがダメージを受けるといったことにあります。
つまり新車から月日が経つことによって、徐々に劣化していくとも言えるでしょう。
車の樹脂パーツはどのようなところに使われている？
樹脂パーツは車種にもよりますが、フロントバンパーやリアバンパーの一部、カウルトップ（フロントワイパー付近）、ウインドウ付近など、意外と多くの場所に使われています。
一度探してみると「こんなところにも使われていたのか」と気づくこともあるかもしれません。一度ご自身の車で確認してみてください。
白くなった樹脂パーツを黒くする方法はある？
年数の経過によって次第に白く劣化していく樹脂パーツですが、これを元に戻す方法はあるのでしょうか。ここでは3つの方法を紹介します。
メラミンスポンジで研磨する
冒頭でお伝えした通り、樹脂パーツは塗装されていません。裏を返せば劣化した部分を取り除いてしまえば、新品のような黒色に戻るということになります。
ご家庭でメラミンスポンジを使って研磨をすることもあるかと思いますが、こちらを使うことで樹脂パーツを復活させることができます。水で濡らしたメラミンスポンジで、樹脂パーツを削ってみましょう。
専用のコーティング剤を塗布する
カー用品店などで白くなった樹脂パーツを黒色に復活させるコーティング剤が売られています。これを使うことで手軽に樹脂パーツを黒く戻すことができます。
洗車をしたきれいな状態の樹脂パーツに、コーティング剤を塗布しましょう。
部品交換をする
極論ではありますが、白く劣化した樹脂パーツを新品部品に交換してしまえば元通りに戻すことが可能です。
樹脂パーツは大きなものから小さなものまであり、数千円で買えるものから数万円を超えるものもあります。さらに交換を頼むとなると工賃が発生しますから、より出費が嵩むことにもつながります。
この方法は、樹脂パーツが傷ついていたり割れていたりするときにする方法と言えるでしょう。
樹脂パーツが白くならないようにする方法は？
ここまでは、車の樹脂パーツが白くなってしまう原因と黒色に復活させるための方法を紹介しました。そもそも白くさせないようにするにはどうすればいいのか、ということについてここでは解説していきます。
直射日光が当たらない場所に車を保管する
走行中は仕方ありませんが、車を保管する場所にも気をつければ樹脂パーツの劣化を防ぐことができます。樹脂パーツは紫外線や熱に弱いため、太陽光が当たらない場所に駐車すれば劣化の速度を遅くすることができるでしょう。
コーティングを頻繁にかける
車のボディと同じように、樹脂パーツにもコーティングをかけることで部品そのものを保護することができます。ボディ用のコーティング剤は未塗装樹脂パーツに対応していないものあるので、コーティングをかける際は未塗装樹脂にも使えるものを選ぶ必要があります。
ワックスがけをするような要領で、1ヶ月～3ヶ月に1回のペースなどでコーティングをかけてあげると白く変色しにくくなるでしょう。
塗装する
何度もお伝えしていることですが、樹脂パーツは塗装されていない、いわば裸の状態です。そのため、車の塗装と同様に保護目的で塗装してしまえば劣化の心配も少なくなります。
ここでいうところの塗装とは、黒から別の色に変えるというのではなく、クリア塗装をして守るというものです。
樹脂パーツは艶のない部品なので、艶消しクリアを塗布することで部品そのものの質感を損なうことなく保護することができるでしょう。
樹脂パーツが劣化する前にできる対策をしよう！
樹脂パーツは白く劣化すると見栄えもそれなりに悪くなってしまいます。樹脂パーツが黒々としていることで車全体の見た目も引き締まりますから、白くならないような対策を講じることをおすすめします。
もし今お乗りの車の樹脂パーツが白くなっていたら、メラミンスポンジで研磨して復活させてあげると車のイメージが変わっていくでしょう。
