そろそろやってくる花粉の季節。花粉症の方にとってはつらい時期でしょう。そんな時期に気を付けておきたいのが、花粉が車についた時の処理方法です。
本記事では、気を付けておかないと大変なことになりかねない花粉が飛散する時期の洗車のコツや対策術について解説していきます。
花粉は他の汚れと一味違う
まず知っておくべきことは、砂埃と花粉は別物ということです。
花粉が車につくと砂埃などと同様に車が汚れることはもちろんですが、花粉がついたまま放置していると、塗装面にさらなる影響を与えることもあります。
車にとって花粉は意外な強敵である、ということは忘れないでおきましょう。
車についた花粉を放置したらどうなる?
では車に花粉がついたまま放置するとどうなってしまうのでしょうか。実際に起こる影響について確認していきます。
こびりつく
花粉と砂埃の大きな違いは、その性質です。花粉は粘り気があるので、車のボディについたままだとこびりついてしまって洗車するのが大変になります。車にこびりつく前に洗車して落とすようにしましょう。
シミになることも
車に花粉がついたまま放置すると、シミとなって塗装面に残ってしまい、通常の洗車では落とせないほどの汚れになってしまうことがあります。
最悪のケースになると、塗装面に侵食して2度と落とせなくなるかもしれません。
雨が降った翌日は要注意!
花粉がついた状態のまま晴れや曇りの日が続いていれば、ある程度の花粉なら洗車で落とすことが可能です。
ただし、雨などで車が濡れたまま放置していると、前述した花粉のこびりつきや塗装面への侵食が起こるスピードが早まります。
花粉が飛散する時期に雨が降って放置したままにすると、水玉状に残った水滴と花粉でシミになってしまいます。車が濡れたらできるだけ早めに水滴を拭き取るようにしましょう。
花粉がついた車の洗車方法は?
ここからは、花粉がついてしまった車の洗車方法について確認していきます。基本的にここに記載している洗車方法を実践していただければ車についた花粉を落とすことができるでしょう。
まずは水洗い
洗車の基本中の基本は水洗いです。砂埃を落とす要領でたっぷり水をかけ、洗車用のスポンジなどでボディをこすって洗いましょう。汚れがひどくない場合は、水洗いでも十分に落とすことができます。
高圧洗浄機も活用しよう
自宅に高圧洗浄機がある場合は、これを使うことで洗車時間を時短することができます。
また、高圧洗浄機の効果で、花粉の軽いこびりつきくらいであれば落とすことができます。
ただし、高圧洗浄機だけでは完璧に汚れを落としきれないことがありますので、スポンジなどで洗うようにしましょう。
カーシャンプーでも洗車しよう
花粉以外の汚れ、例えば油汚れなどがついている場合は、カーシャンプーを使った洗車も効果的です。
大量の水をボディにかけて埃などを落とし、バケツにシャンプーを入れ泡立たせたものをスポンジなどにつけて洗ってください。
洗車機を活用してもOK
手洗いをする時間がない、洗うスペースが自宅にないという場合は、コイン洗車場やガソリンスタンドにある洗車機を使っても問題ありません。
車についた花粉を落とすことが目的になりますので、極端に言えば車を洗えればそれで大丈夫です。
しっかりと拭き上げよう
手洗いにしても洗車機にしても、車に残った水滴を放置するとそこに花粉が付着し、最悪の場合シミとなって塗装面に侵食してしまいます。車を洗ったら速やかにボディについた水滴を拭き上げましょう。
洗車しても落ちない場合はどうする?
しっかりと車を洗ってもこびりついた花粉が落ちないという場合もあるでしょう。そういった時にできる対処法は2つあります。
1つ目は、お湯を使うということです。ボディについた花粉は熱によって取り除くことができますので、ボディにタオルをかけた上に沸かしたお湯をかけ、数分間パックしてから洗うと落とすことができます。
2つ目は最後の手段となってしまいますが、ボディを磨くことです。花粉の侵食が塗装の浅めであれば研磨することで除去できます。
ただし、この方法は自分で行うことが難しいので、お店に頼むほうが無難でしょう。
車に花粉をつけないためにすることは?
どれほど対策しても、車に花粉がついてしまうことは避けられません。そのため、こびりつきを防ぐためにこまめな洗車をすることを心掛けるのが最善の方法だと言えます。
また、車の駐車場が屋根付きであれば、雨ざらしよりも花粉の付着を防ぐこともできるでしょう。
その上でカーコーティングをかけておけば、ボディを保護する層が形成できているので、こびりつきをある程度防ぐこともできます。洗車も楽になるでしょう。
車に花粉がついたらすぐに対処しよう!
人間にとっても車にとっても、花粉は大敵です。車についた花粉は放置すると後々の処理が手間になりますので、早い段階で対処しましょう。
こまめな洗車をしたり、コーティングを施工したりするのがおすすめです。カーコーティングはガソリンスタンドでもできる場合がありますので、給油のついでに相談してみるのもよいでしょう。