せっかく購入した愛車なので、常に綺麗な状態をキープしたいと思う方も多いでしょう。とはいえ毎日のように洗車をするのは現実的ではないため、カーコーティングを施工して車を保護するのが一般的となりました。
一言でカーコーティングと言っても様々ですが、コーティングをする前には必ずと言っていいほど下処理が必要となります。
そこで本記事では、カーコーティング前に行う下処理の概要とその重要性、順番などをご紹介します。
カーコーティングの下処理って何?

コーティング前に行う下処理を一言で表現するなら、「化粧前のベース作り」です。ベースをしっかりしておかないと、せっかく化粧をしてものりが悪くなると言われています。
これはカーコーティングでも同様です。コーティングを施工するボディの表面を整えてあげることで、コーティングの効果や持続性が向上します。
下処理をしないとカーコーティングの効果は変わる?

コーティングの下処理は化粧前の下地作りと紹介しましたが、コーティング前に下地処理をしていないとどうなるのか、2つの観点からチェックしていきます。
施工時の光沢感に違いが出る
コーティングの下処理は大きく分けると「汚れ落とし」と「小傷消し」ですが、これをしないとコーティング施工後のボディの艶が変わってきます。
同じコーティング剤でも、下処理をした車とそうでない車を見比べると大きな違いが出てきます。
コーティングの定着が悪くなる
コーティングの下処理をしないと、ボディの表面が目に見えるか見えないかに関わらず凸凹している状態です。
その状態でコーティング剤を塗布しても、綺麗に塗ることができず剥がれやすくなってしまう可能性が高くなり、長期間持続すると言われているものでもその期間が短くなることも考えられます。
カーコーティングの下処理に必要な道具は?

コーティング前の下処理をDIYする際に必要なものは何か、という点を考えてみましょう。下処理の基本は「汚れ落とし」と「小傷消し」ですが、これらをするためには様々な道具が必要となります。
まず汚れ落としには「カーシャンプー」や「鉄粉落とし」、「水垢落とし」が必要となり小傷消しには「コンパウンド」や「ポリッシャー」と呼ばれる専用工具を揃えることが必要です。
また下処理が適切に行われているか確認するために、「屋根付きの場所」や「明るいライト」」なども必要になる場合があります。
つまり、下処理には適した環境と複数の道具を用意する必要があります。
カーコーティングの下処理の順番はこれ

それでは、実際にカーコーティング前の下処理を順番に行っていきます。ここで紹介する下処理は一例ですが、最低限やる必要がありますので確認していきましょう。
1.洗車
車が汚れていてはコーティングができませんので、入念に洗車をしましょう。車についた汚れはもちろんですが、細部についた砂なども綺麗に落としておく必要があります。
2.鉄粉落とし
ボディ表面の汚れを落としたら、洗車では落としきれない鉄粉を取る作業をしていきます。鉄粉を取る際は専用のクリーナーや粘土を使います。
効率的に鉄粉を落としていくのなら、まずはクリーナーをボディ全体に塗布し、時間を置いて水洗い、その後に粘土クリーナーでボディ全体を撫でていくという工程が必要となります。
3.水垢除去
次は、水垢を落としていきます。水垢落としなどのクリーナーを使い、シャンプーでは落としきれない水ジミや汚れを綺麗にしていきます。専用のクリーナーやコンパウンドなどを使っていきましょう。
4.磨き
ボディ全体の汚れが取れたら、塗装面についた小傷をポリッシャーで磨いていきます。ここでもコンパウンドを使用するので、水垢の除去と同時に作業することも可能です。
5.脱脂
最後の工程として、ボディについた油分を専用クリーナーで除去します。油分が残っているとコーティングの定着が悪くなりますので、入念に行いましょう。
※各工程ごとに洗車をしましょう。
カーコーティングの下地処理は意外と大変

前述した通り、コーティングの下処理は多くの工程があり大変です。所要時間も場合によっては1日がかりとなることもあります。
車が大きかったりすればその分時間もかかり、やる時期によっては暑さや寒さで体力の消耗も大きくなるでしょう。
カーコーティングや下処理はプロに依頼するのがおすすめ

自分で下処理をしてみようと思ったけれど、意外と大変そうで自信を無くしてしまったという方もいるかもしれません。それであれば、プロに施工を依頼するという方法もあります。
下処理とはいえそれなりに費用はかかりますが、その道のプロですから施工後の仕上がりは申し分ありません。費用以上の感動が得られるでしょう。
カーコーティングで困ったらまずは近くのガソリンスタンドで相談しよう
最近はカーコーティングをガソリンスタンドで行っている場所も増えてきました。近くにコーティング専門店がないという方も多いと思いますが、ガソリンスタンドであれば複数あるでしょう。
まずは気軽に相談してみることをおすすめします。