エンジンオイルを自宅で交換しようとした時、買ったオイルの容量によっては全部使いきれずに余ってしまう、ということも起こり得ます。
オイルが余ったらどのようにすれば良いのでしょうか。この記事では、その保管法などを紹介します。
買ったオイルが余るのは仕方がない
市販されているエンジンオイルは、20L・4L・1Lという単位です。しかし、車のエンジンに入れるオイルの規定量が、売られている単位ピッタリになることは稀です。
0.1L単位でオイルを量り売りしてくれるお店なら余ることはありませんが、一般的なお店で買ったオイルを使ってオイル交換した場合は、余るものだと思っておくといいでしょう。
エンジンオイルの交換量はどこで調べればいい?
交換用のオイルを買う前に、交換する車にはどれくらいオイルが入るか事前に調べておくと、余る量を少なくすることが可能です。オイル交換時に必要となるオイル量は、車の取扱説明書に記載されています。
多くの車の場合、「オイル交換のみ」と「オイルフィルター(エレメント)交換時」の2つの量が記載されています。オイル交換をする時、オイル交換だけなのかフィルターも交換するのか確認した上でオイルを買いましょう。
余ったオイルはどのように保管すればいいの?
オイル交換をした後、余ったオイルはどうやって自宅で保管すれば良いのでしょうか。ここでは正しい保管方法をご紹介します。
冷暗所に置くのが基本
大前提として、オイルは時間の経過とともに劣化していきます。
劣化する一つの原因として挙げられるのが、温度変化です。 自宅で開けたオイルを保管する際は、倉庫内など気温の変化が少ない冷暗所に置いておくのが基本となります。
空気に触れないように保管しよう
エンジンオイルは、空気に触れると酸化します。酸化したオイルは効果を最大まで発揮することができないので、交換しても意味がなくなってしまうでしょう。
例えば、20L缶でオイルを買って残り半分以下になってしまうと、いくら密封していても缶の中の空気に触れることになります。そのため、空気に触れないために小さい保存容器に入れるなどした方が、より長持ちするとされています。
屋外での保管はNG
前段で冷暗所に保管すると説明しましたが、気温の変化が大きい屋外での保管は適していません。
たとえ日差しが入らない場所であっても、気温差でオイルが入っている缶の中に結露が発生してしまうと混ざってしまい、オイルの品質が低下してしまいます。必ず室内の冷暗所に保管しましょう。
オイルはどこで買うのがいい?
交換用のオイルを買う時、どこで買えばいいのか悩むところです。ここでは、エンジンオイルが買える場所を3箇所ご紹介します。
カー用品店
様々なブランドのオイルを取り揃えているので、選択肢が豊富です。安価な鉱物油から多くの添加剤がブレンドされた化学合成油まで、性能や価格によって実際に手に触れて選べる点がメリットです。
ネットショッピング
カー用品店のようにバリエーションが豊富で、自宅まで運んでくれるネットショッピングは便利です。
特に大容量のオイルを買う際は運ぶのが大変ですが、ネットで買えばその労力もかかりません。しかし、送料等を加味すると割高になる可能性もあります。
ガソリンスタンド
オリジナルブランドのオイルを販売しているところもあり、こだわりがある人にもおすすめです。近場によく利用するガソリンスタンドがある場合は、気軽に立ち寄れるのも大きなメリットと言えます。
エンジンオイルをDIY交換するのに必要な道具は?
自宅などでオイルを自分自身で交換する際に、必要となる道具がいくつかあります。交換しようと考えた時に、揃えるべき理由と合わせて確認してみましょう。
オイルジョッキ
オイルをエンジンに入れる際、こぼれないように容器に移して入れるのがベターです。また、オイルジョッキにはオイル量のメモリもふられていますので、0.1L単位でオイルの量を調整することができます。
オイル交換の必需品です。
廃油トレイ
古いオイルをエンジンの下から抜く際に、それを受け止めるための容器が必要になります。一度に何Lものオイルをキャッチすることになりますので、大容量タイプの廃油トレイを購入しておきましょう。
廃油の処分は住んでいる自治体によって異なるため、確認しておいてください。
レンチ
オイルを抜く時にドレンキャップを抜きますが、その際にレンチが必要になります。またオイルフィルターを交換する際には専用のレンチも必要になりますので、用意しましょう。
パーツクリーナー
オイルで汚れた部品を掃除するために、パーツクリーナーがあると便利です。
ウエスで拭くこともできますが、油なので汚れを完全に落とすのに時間がかかります。パーツクリーナーがあれば時短にもなりますし、きれいに掃除することもできます。
オイル交換の手順は?どれくらい時間がかかる?
エンジンオイルの交換をする作業は、古いオイルを抜いてエレメントを交換する場合はエレメントを外し、オイルを全部抜き切ったら新しいエレメントとドレンボルトを締め、新しいオイルを入れます。
作業に慣れている人がやれば30分程度で完了しますが、作業に慣れていない人が行う場合1時間以上かかる可能性もあります。
またオイル交換をする際に場所を確保しなければならないので、これもハードルとなるかもしれません。
オイル交換は意外と大変!整備のプロにお願いしよう
オイル交換を自分でするとなると道具を揃えなければなりませんし、作業をするにも時間がかかります。
それであれば、最寄りのガソリンスタンドなどにいるプロの整備士に任せるのが安心です。オイル交換の時期が来たら、まずガソリンスタンドに相談してみてはいかがでしょうか。