霧が良く出る地域をよく走っていると、ヘッドライトだけでは危ないこともあります。その際に活用したいのがフォグランプです。フォグランプはその名の通り「霧(Fog)」の中での走行を手助けしてくれるランプです。車種によっては付いていない車もあるため、フォグランプを後付けする際に意識したいポイントや知識を解説します。
フォグランプがない車ってあるの?
なぜフォグランプが最初から付いていない車があるのか気になる人もいるかもしれません。これはフォグランプが付いていなくても車検に通ることが理由です。車種によってはオプション扱いになっている場合もあるため、気になる方は自身の車にフォグランプがあるか確認してみましょう。
フォグランプの役割
ヘッドライトとフォグランプ一見似た機能を持っていますが、それぞれ明確な役割があります。ヘッドライトは「前照灯」とも呼ばれ、その名の通り暗い道を走行中の車の前方を照らしてくれるものです。
一方、フォグランプは「前部霧灯」とも呼ばれ、主に霧が出ている際に使用する補助的なライトとなります。フォグランプは左右に広く照らし出すような構造をしているため、ヘッドライトと比べて乱反射がしにくいことが特徴です。また、左右が照らされるので、周りからも視認されやすくなる効果があります。霧が出ている状況はヘッドライトだけでは視界の確保が難しいので、自車の存在を示すフォグライトは非常に重要です。
フォグランプを後付けする際に確認しておきたい2つのこと
ここでは、実際にフォグランプを後付けする時に確認しておきたいポイントを2つ紹介します。
フォグランプ取り付け用のスペースの有無
フォグランプは、取り付けられる位置が法律で定められています。オプションとしてフォグランプの設置できる場合は、フロントバンパーに専用スペースが設けられていますので、そこに取り付けましょう。もし設置スペースがない場合は、汎用部品や加工をすることで設置スペースを確保します。
フォグランプスイッチを設置する場所の確認
フォグランプを取り付ける際はスイッチの設置も同時に行います。標準装備であればウインカーレバーにスイッチがありますが、後付けの場合はスイッチの増設が必要です。一般的には運転席回りの空きスペースにスイッチを増設するパターンが多いため、自分で操作しやすい場所を探してみてください。
フォグランプを後付けする際に気をつけなければいけないこと
フォグランプが標準で付いておらず、取り付けるスペースもない場合は、工夫して設置する必要があります。ここではフォグランプを設置する際の注意点を紹介します。取り付ける場所によっては車検に通らない場合もあるため、設置を考えている人は参考にしてみてください。
保安基準に適合する場所に取り付ける
フォグランプの設置は、保安基準と呼ばれるルールに沿った取り付けが必要です。フォグランプをフロントにつける際の位置は、下の淵が地上から0.25m以下かつ上の淵が0.8m以下となります。加えてフロントフォグランプの端は車の両サイドから0.4m以内に取り付ける必要があります。
色も注意
またフォグランプの色にも条件があります。ライトの色は白か黄色(淡黄色)であることが必須となっており、明るすぎる場合や青色と判断されると車検に通らなくなるため注意してください。
フォグランプはDIYでも取り付けができる?
フォグランプはある程度の知識と技術があれば自分で取り付けることは可能です。しかし電装品を取り付けることになるため、初心者が1人で作業するのであれば、それなりのリスクがあります。加えて道具も必要となるため、安く済ませようと思っても結果的にお金がかかってしまうことも珍しくありません。
場合によってはバンパーの取り外しなども発生するため、自信がない方や面倒に感じるのであれば、専門の業者にお願いしたほうがスムーズです。
フォグランプを後付けするのに適したお店はどこ?
取り付けに自信がない場合は業者に頼む方法が一番確実です。ここでは、パーツの種類別におすすめの取り扱い店を紹介します。
純正のフォグライトの場合
車にオプションとして設定されている純正のフォグライト場合は、取り付けのノウハウがあるディーラーにお任せる方法がおすすめです。ほかのお店に頼むよりも工賃や部品代が高めな傾向がありますが、その分丁寧な作業で動作も保障されています。
社外製の場合
汎用品として売られている社外製のフォグランプを取り付ける場合は、買ったお店(整備場が併設されたカー用品店)でお願いする方法が確実です。最近はネットショッピングなどでも手軽に手に入りますが、持ち込みでお願いするとその分工賃が取られる場合や断られるケースもあるため注意してください。
フォグランプの取り付けはプロに頼もう
フォグランプは必須の装備ではありませんが、いざというときに役立つため、取り付けたいと考える人も多いでしょう。もし自分でつけることが不安な方や面倒な人は、プロの整備士がいる工場に頼む方法がおすすめです。現在検討しているのであれば、信頼できるお店を探して相談してみてはいかがでしょうか。