車から焦げたニオイがする原因と考えられる故障

車を使用する上で、避けては通れないのが故障のリスクです。車が故障をするとカタカタ音などの異音が発生するといった「耳」から得られる情報があります。

それ以外の情報としては「鼻」から得られるニオイの情報などがあります。このニオイについては様々なものがありますが、代表的なものとしては焦げたようなニオイが挙げられます。今記事では焦げたニオイが車からした場合に考えられる原因と、それ以外のニオイがした場合の原因について確認していきます。

車から焦げたニオイがしたら異変のサイン

まず、車から焦げたニオイがした場合は何らかの異変が車に起こっている、と考えて間違いありません。通常、車からは異臭がするということはまずあり得ないということは覚えておくといいでしょう。

焦げたニオイがする原因は様々ですが、基本的には車の中の何らかの部品が摩擦などによって焼けたことで発生するということが大半です。

ニオイが発生する原因については以下のような例が挙げられます。

  • 部品同士の組付けが何らかの原因で緩んでしまい、これらが擦れることによって発生するニオイ
  • エンジンオイルなどの油脂類が漏れ出て、エンジンルーム内で燃焼(蒸発)することによって発生するニオイ
  • 車両に何らかの異物が付着し、それが焦げ付いたことによって発生するニオイ

走行中、あるいは停車中に変なニオイを感じたら、まずは安全な場所に車を停めたり近隣のガソリンスタンドなどに駆け込んだりするようにしましょう。

どのような種類のニオイがするかによって原因が異なる

車から焦げたようなニオイがするといっても、ニオイの種類は様々です。ここでは、ニオイの例を6つ挙げてその原因について紹介をしていきます。

甘いニオイ

甘ったるいニオイが車から発生した場合に考えられる部分は、冷却水です。一般的に冷却水が漏れ出ている場合は、ラジエーター周辺に異変が発生していると考えましょう。これを放置するとオーバーヒートの原因となりますので、早目に対処するようにしてください。

酸っぱいニオイ

お酢を煮詰めたときに出るような酸っぱいニオイがした場合に考えられる部分は、バッテリー周辺です。バッテリーの過充電などが原因になり、バッテリー液が漏れ出て気化している可能性が考えられます。

バッテリー液は希硫酸ですので、決して触らないようにしましょう。また、直接ニオイを嗅がないように窓を閉めて走行しましょう。

ビニールが焦げたようなニオイ

ビニールが焦げたようなニオイがした場合は、場所によって原因が異なりますが、基本的に車全体を張り巡らされている電気系統の配線がショートして焦げているといった原因が考えられます。

車外、特に下回りからする場合はマフラーなどにビニール袋が張り付き、それが焦げて発生しているということも考えられます。

ゴムが焼けたようなニオイ

ゴムが焼け焦げたようなニオイがした場合、ふたつの原因が考えられます。ひとつ目の原因は、タイヤ関係のトラブルです。タイヤが熱を発し、ゴムが焦げているような場合です。

特に平地を走行しているときに発生している場合は、タイヤに異常が発生している可能性があります。また、カーブの多い山道をずっと走行しているとゴムが焼けたようなニオイがすることがありますが、これはあまり気にしなくても大丈夫です。

ふたつ目の原因として、ベルトの張りが甘くて擦れてしまうといったことが挙げられます。そういった場合は、ファンベルトなどのゴムからできた部品からニオイが発生します。

ガソリンのようなニオイ

走行中にガソリンのようなニオイがした場合は、燃料タンクの損傷もしくは燃料をエンジンへ送るパイプの損傷が考えられます。ガソリンが漏れ出ている場合は走行すると非常に危険ですので、速やかに車を安全な場所に停車して、近くのガソリンスタンドなどに行ったりロードサービスを呼んだりしましょう。

排気ガスのニオイ

通常、排気ガスは車両後方のマフラーから出るため、ニオイがするということはほぼあり得ません。しかし、マフラーに穴が開くなどの損傷がある場合は排気漏れが発生して漏れ出ている場合があります。

焦げたニオイがしたら要注意

最近増えてきたハイブリット車は、電気の力を使って車両を動かすシステムが採用されています。これらの車は高い電力を使っているため、ハイブリッド関係設備に異常が発生し焦げたニオイが発生した場合、車両火災のリスクがあるとされています。

これらの車に乗っていて焦げたニオイを感じた場合は、すぐに車を見てもらうことが大切です。

焦げやニオイがしたらすぐに最寄りのガソリンスタンドへ

基本的に車から異臭がした場合は、車が故障している可能性が非常に高いです。走行中にニオイを感じた場合はひとまずプロの整備士がいる最寄りのガソリンスタンドなどに駆け込み、原因を特定してもらうようにしましょう。

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