車にとって切っても切れない関係にあるメンテナンスの一つが、バッテリーです。
定期的にバッテリー交換をしないと、万一の時にエンジンがかからず大変だと聞いたことがあるかもしれませんが、どのくらいの時期に交換すればいいのかよくわからない人もいるでしょう。
そこで今記事では、バッテリーを交換する時期の目安とバッテリー劣化の目安や交換費用などを解説します。
バッテリーの寿命ってどれくらい?
そもそもバッテリーの寿命はどれくらいなのでしょう。具体的に「交換からどれくらい経過したら寿命だ」という目安はありません。その理由は、車を使用している環境や頻度にもよるからです。
ただし、交換してから3年~4年が経過したタイミングが一般的な目安とされています。
バッテリーの交換時期には前兆がある?
バッテリーが寿命を迎えるのは状況によりますが、交換時期がやってくると前兆が起こるものなのでしょうか。ここでは考えられる交換時期の前兆について紹介します。
エンジンがかかりにくくなる
エンジンをかける際、キーを回したりスタートスイッチを押したりするかと思います。
その際「キュルキュル」とセルが回った時に数回程度でエンジンがかかっていたのに、セルの周りが弱くなることがあります。こうなったらバッテリーの寿命が近づいている証拠です。
オーディオの音質が悪くなる
車の中でよく音楽を聴くという方も多いと思いますが、その音質が良くないと感じ始めたらバッテリーが劣化している可能性があります。
例えば音がこもって聞こえているなどとした場合です。そう感じたらバッテリーのテストをしてみるといいでしょう。
最近の車は突然バッテリーが弱る
2つの前兆について紹介しましたが、最近のバッテリーは高性能化しているのでそのような前兆に気付きにくいこともあります。
つい5分前まで普通にエンジンがかかっていたのに、コンビニで買い物をした直後にバッテリーが弱ってしまってエンジンがかからないということもあり得ます。
出先でそうなってしまったら困りますし、ロードサービスなどに救援してもらうのにも時間がかかりますので、こうなる前に交換することをおすすめします。
特に季節の変わり目は要注意
春から夏、秋から冬など急な気温の変化が起こる季節の変わり目は、バッテリーに相当な負荷がかかります。
暑くなれば冷房で電力を多く使い、寒くなればバッテリーそのものが急激にダメージを受けることもあります。気温の変化が大きい時は、人間と同様にバッテリーの負担が大きくなるということは覚えておきましょう。
バッテリー交換にかかる費用はどれくらい?
バッテリー交換のタイミングや寿命はなんとなくわかったかと思いますが、交換にはどれくらいの費用がかかるのでしょう。
最近はアイドリングストップなどを搭載したエコカーも増えてきているため、専用バッテリーを交換する必要もあります。ここで費用のイメージを掴んでおきましょう。
アイドリングストップ車の場合
ガソリン消費を抑えるために、信号待ちなどでエンジンを止める機能を有した車が増えてきました。
これらの車はエンジンが止まっている間は発電しないので、その間の電力を確保するために大容量かつ高性能な専用バッテリーを搭載しています。
高性能なので交換費用ももちろん高めで、部品代と工賃を含めて3万円程度を見込んでおく必要があります。
また、車によってはコンピュータの学習をリセットする必要もあり、その工賃も必要となるかもしれません。
アイドリングストップが無い車の場合
エコカーだけれどアイドリングストップが無い車は、いわゆる従来型のバッテリーを搭載していることが多く、前段のアイドリングストップ車よりも交換費用が安価です。
コンパクトカーの場合だと1万円~1万5千円程度で交換できるでしょう。
バッテリー交換はどこに依頼する?
バッテリー本体はカー用品店やホームセンターなどで購入すれば自分自身で交換することもできますが、本体が数キロから10キロ以上のものもあるので、交換が困難な場合もあります。
そのような場合は、ディーラーや整備工場などで交換してもらうのも一つの方法です。
また、ガソリンスタンドでもバッテリー交換をしてくれますので、困った時に頼るのもいいでしょう。ディーラーなどと比べると対応してくれる時間が長いので、早朝や夜でも対応してくれる場合があります。
バッテリーの交換時期を確認する方法
バッテリーの交換時期を3年~4年程度と説明しましたが、その時期をどのように見極めるかというのも難しいところです。新車であれば、納車されたタイミングから起算すれば問題ありません。
中古で購入した場合は前のオーナーがどのようなメンテナンスをしたか点検整備記録簿などで確認することができます。
また、ボンネットを開けたところや運転席ドアを開けた際に交換記録を記載したステッカーが貼られていることがありますので、こちらを確認しましょう。
ガソリン給油時などにスタッフさんへ声をかけてバッテリーの点検をしてもらうことで、健康状態を把握する方法もあります。バッテリー点検は、こまめに行うことでトラブルを未然に防ぐことができます。
困った時は近くのガソリンスタンドに駆け込もう!
バッテリーになんらかのトラブルが発生しそうになった時、車がおかしいなと感じた時は近くにあるガソリンスタンドに相談することで対処してもらえます。
出先であってもガソリンスタンドは数多くありますから、何かあったら駆け込んで助けを求める、覚えておけば安心です。