車に乗っていると、だんだんとホイールが汚れて茶色くなってまったのを見たことがある方も多いかもしれません。
このホイールの汚れは主にブレーキダストと呼ばれていて、車が走行している以上避けては通れない汚れの一つです。
この記事ではブレーキダストが発生する原因だけでなく、その汚れを落とすための方法をご紹介していきます。
そもそもブレーキダストってなに？
ブレーキダストはその名の通り「ブレーキから出たゴミ（ダスト）」と言えます。もっと厳密に説明すると「ブレーキパッドやディスクローターから発生した“鉄粉”」です。
車は減速するためにブレーキをかけますが、その時に発生したゴミがホイールなどに付着して汚れとなります。
ブレーキダストが発生する原因
前述した通り、ブレーキダストは走行中の車を減速させる際に発生した鉄粉です。ブレーキダストが発生する要因となる、ブレーキのメカニズムを改めて確認してみましょう。
ブレーキペダルを踏むことによって、摩擦材であるブレーキパッドを車輪とともに回転するディスクローターに押しつけます。
その際にブレーキパッドがディスクローターを両側からはさみ、ローターに押しつけることによって車輪の回転が止まり、車が減速する仕組みとなっています。
ブレーキパッドとディスクローターの摩擦によって発生する鉄粉を主とした成分が、ブレーキダストということです。
ちなみにブレーキダストが多く出る車とそうでもない車というものがあり、ブレーキダストが出やすい車はドイツ系を筆頭とする輸入車とよく言われています。
逆にブレーキダストが少ない車は、車重が軽い小型車や軽自動車とも言われます。
ブレーキダストがホイールに付いたまま放置するとどうなる？
ブレーキダストの主な成分は鉄ですが、ホイールなどに付着したままのブレーキダストを放置するとどのような影響が出てくるのか、ということについて考えてみましょう。
前述した通り、ブレーキダストの成分は鉄です。
鉄は空気に触れると酸化して錆となります。ホイールにブレーキダストが付いたまま放置していると、ホイールにダストが固着し、最悪の場合シミとなって汚れを落とせなくなります。
このようなことを防ぐためにも、定期的にブレーキダストを除去しましょう。
ブレーキダストを除去する方法は？
定期的にブレーキダストを除去しようと言われても、どうすればいいのか疑問に思うかもしれません。ここでは、ブレーキダストを除去する方法を2つご紹介します。
カーシャンプーで洗う
車のメンテナンスの基本は「洗車」です。車を洗う際にホイールも一緒に洗うことで、ブレーキダストのこびりつきを防ぐことができます。
ホイール専用のスポンジなどを用意し、水やカーシャンプーを使ってキレイに洗いましょう。
ホイールクリーナーを使う
シャンプーなどを使っても落ちないようなやや頑固な汚れには、市販のホイールクリーナーを使うことでブレーキダストを除去することができます。
汚れ落としに特化した成分が配合されているクリーナーをホイールにかけ、数分時間を置いたあとに汚れを擦って水で流してあげればブレーキダストが落ちていきます。
ホイールを汚さないためにする方法はこれ！
車を大切にしている方はこまめな洗車をするかと思いますが、ブレーキダストが付着したホイールを毎回キレイに掃除するのは面倒だと思うでしょう。
ここでは、極力ブレーキダストでホイールを汚さないために行える2つの対策をご紹介します。
ブレーキダストが少ないパッドに交換する
1つ目の方法は、ブレーキダストが出にくいブレーキパッドに交換してしまうという方法です。ブレーキダストが少ないブレーキパッドは、純正品ではない社外パーツです。
車を構成する「走る・曲がる・止まる」に大きく影響する部分なので、社外品は少し不安と思う方もいるかもしれません。
しかし、しっかりとテストが重ねられて純正品と変わらないか、それ以上の性能の商品も数多くあります。ブレーキダストの発生に悩んでいるのならこの方法を試してみましょう。
ホイールコーティングをかける
いくらパッドを替えてもブレーキダストがゼロになるということはありません。
そうなったら付いてしまった汚れを「落としやすく」するという点に目を向けてみましょう。その方法は、ホイールにコーティングをかけるということです。
コーティングと聞くと車のボディにかけるものというイメージもありますが、ホイールにかけることもできます。洗車が楽になりますので、コーティング施工を検討してみてください。
ブレーキダスト対策でホイールコーティングを検討しよう！
ホイールをコーティングすることで、洗車にかかるストレスや手間を軽減することができます。カーコーティングを行っているお店ならホイールコーティングもできる店が多いです。
身近なところだと、ホイールコーティングを行っているガソリンスタンドもありますので、気になる方は一度相談してみるといいでしょう。
