ボンネットを開ける女性

冬はバッテリーが上がりやすい!理由や対処法を解説

気温が下がる冬になると、電気の使用量が増えます。実生活ではエアコンの暖房などで電気を使うことが増えますが、車にとっても消費電力が多くなりバッテリー上がりを起こしやすい季節になります。
四季の中で冬場にバッテリー上がりが起こりやすいのは、JAFの救援依頼件数からも明らかです。では、なぜ冬はバッテリー上がりが多いのでしょうか。その理由と、バッテリー上がりを起こさないようにする対策を解説します。

車のバッテリーはなぜ上がるの?

車のバッテリー

大前提として、車のバッテリーは消耗品です。車を使用している環境にもよりますが、4年程度が寿命の目安となります。それよりも短期間でバッテリーが劣化することもありますので、注意しましょう。
また、車には多くの電子部品が使われています。例えば、エアコンやカーナビ、パワーウインドウなどです。
また、エンジンをかける際にも電気の力を使います。バッテリーに貯められた電力が不足するとエンジンがかからない、つまりバッテリー上がりの状態となります。

車は意外と電気を使っている

バッテリーイメージ

冒頭でお伝えした通り、車には多くの電子部品が使われ、常に電気を消費しています。ここではどのようなところに電力が使われているのか、確認してみましょう。

エンジンの始動

エンジンを動かす際、セルモーターを電力で回してエンジンを点火します。イグニッションコイルから火花を出してエンジン内部のガソリンを爆発させる時、電力を使います。ハイブリッド車はとくに電気を消費しますので、バッテリーの消耗に気をつけなければなりません。

電装品を動かす

カーナビやパワーウインドウをはじめとした電装品にも、電力が使われます。さらに車に乗っていない時であっても、キーレスエントリーシステムで常に待機電力を消費しているので、バッテリーの充電状態が悪いとバッテリー上がりを起こしてしまいます。

エアコン

家庭用と同じように、エアコンでも電気を消費します。しかし、冬場のエアコンはエンジンの熱を使うので電力消費が少ないです。ただ、「AC」をONにしていると除湿などで電力を消費しますので、多少は電気を使っていると思っておいたほうがいいでしょう。
エンジンがあまり動かないハイブリッド車、また電気自動車は消費電力が大きくなる傾向にあります。

灯火類

日が短くなる冬場は、ライトをつける時間が長くなるため、電力の消費が増えます。最近の車は消費電力の少ないLEDが採用されてはいますが、日の長い季節と比べたら電気の消費は増えていくでしょう。

冬場にバッテリーが上がりやすい理由

冬の道路を走る車

それでは、なぜ冬場はバッテリー上がりが起こりやすいのでしょうか。その原因を3つの観点から確認します。

最大容量が低下する

バッテリーはスマートフォンと同様の原理で、電力を充電し、貯まった電気を消費します。
夏と冬ではスマホの電池の持ちが変わってくる傾向があるかと思いますが、同じ要領でバッテリーの最大量が収縮します。そのため、劣化したバッテリーの場合は上がりやすいということになります。

充電効率が悪くなる

寒くなると、バッテリーの化学反応が鈍くなるため充電効率が低下します。詳しいメカニズムについては割愛しますが、気温が変わると同じ充電時間でも充電される量に違いが出てくる、と覚えておくといいでしょう。

電気を使う場面が増える

前段で説明した通り、エアコンや灯火類などの使用頻度が増えるため、電気を使う場面が増えます。充電効率が下がることもあり、バッテリー上がりの原因となっていきます。

冬のバッテリー上がりを防ぐにはどうすれば良い?

はてなマーク

それでは、バッテリーが上がらないようにするにはどうしたら良いのでしょうか。3つのポイントからみていきます。

車を乗る頻度や距離を増やす

バッテリーはエンジンが動いているときに、オルタネーター(発電機)で電気が作られ、充電されます。そのため、車を乗る回数を増やすことはもちろん、1回で乗る走行距離を増やすことで対策できます。1回の走行距離の目安は10km以上あるいは1時間以上が望ましいです。逆に乗る頻度が増えても短時間かつ短距離の走行だとかえってバッテリーの電力を使ってしまうことになりますので、気をつけたいところです。

バッテリー点検をこまめに行う

バッテリーは時間を追うごとに劣化します。充電量が少ない、あるいは最大容量が低下してバッテリーとしての寿命を迎えているということもありますので、こまめに点検することをおすすめします。自宅でチェックするのは難しいので、ガソリンスタンドなどに行ってみてもらいましょう。

容量の大きいバッテリーに交換する

バッテリーの寿命がきたら交換することになりますが、いま付いているバッテリーよりも容量の大きいバッテリーに交換するのもひとつの方法です。車種によって対応しているサイズがありますので、プロに相談して選ぶようにしましょう。
また、アイドリングストップ機能がついている車は専用の強化バッテリーに交換する必要がありますので、こちらもプロのアドバイスを求めて交換しましょう。

もしバッテリーが上がったらどうする?

ロードサービス

自宅だけでなく、外出中に急にエンジンがかからない、バッテリー上がりになってしまうことも想定されます。そういった場合は2つの方法があります。

1つ目は近くにいる車に救援を求めることです。ブースターケーブルがあれば、救援車と接続して電気を供給してもらえます。
2つ目はロードサービスを呼ぶ方法です。加入している自動車保険、JAFに連絡をして救援を求めましょう。

バッテリーのトラブルに巻き込まれる前にガソリンスタンドに相談しよう

apollostationスタッフ

バッテリー上がりは突然起こります。急に発生すると予定が狂ってしまうほか、対応に時間がかかります。そうならないためにも、前もって点検と交換することが大切です。
給油や洗車のついでにガソリンスタンドでバッテリー点検をしてもらい、安全に運転できるようにしておきましょう。

出光のPIT in plusなら
カーメンテもネットで簡単予約!

カーメンテの予約はこちら

この記事をシェアする