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意外と知らない?車検時に支払う税金の種類を解説します

車を保有してくると定期的にやってくるのが車検です。車検を通すにはまとまった費用が必要になりますが、その内訳を知らないという人も多いかもしれません。
車検の費用は大きく分けて2つあり、そのうちの約半分を占めるのが税金関係の費用です。この記事では、車検にかかる費用についての詳細と税金の決まり方などについて解説します。

車検にかかる費用は大きく分けると2種類

車と電卓と虫眼鏡

はじめに、車検にかかる費用の内訳を大きく分類してみましょう。税金を中心とした法定費用と、整備費用などの法定外費用に分かれます。下記で詳しく確認していきます。

法定費用

車検を受ける際に必要な費用です。法定費用はその名の通り、法で定められた費用となっています。
内訳は、自動車重量税と自賠責保険料(次回までの車検期間分)と検査手数料(印紙代)となります。

法定外費用

車検を受ける際に、お店に頼むと点検整備もセットで行うことになります。これらを一つにまとめると法定外費用というカテゴリーに分かれます。
その内訳は、24ヶ月点検整備費用(商用車の場合は12ヶ月点検)、部品代と工賃(交換部品がある場合)、代行手数料などです。この費用は車検を行うお店によって変動します。

車検時に支払う自動車重量税の決まり方

自動車税の用紙

法定費用のうち、自動車重量税は国に納める税金です。自動車重量税は、車によって納税額が変わってきます。どのように決まっていくのか解説します。

※2024年3月時点の金額を記載しております。料金が変更となっている場合もありますので、現在の料金は各窓口等にお問い合わせください。

車両重量によって決まる

自動車重量税は、その名の通り車の重さによって税金額が変わります。重量税は軽自動車を除いて、0.5t(500kg)ごとに1年間4,100円です。
例えば車両重量1,300kgの自動車が2年車検を受ける場合、4,100円×3(1,500kg)×2年=24,600円となります。
軽自動車の場合は1年間3,300円で定額のため、2年車検で6,600円です。

エコカーは税金が安くなる

前項で解説した普通車(1,500kg未満)の自動車重量税24,600円は、あくまでも基本となる金額です。
最近はハイブリッドカーをはじめとしたエコカーが増えてきていますが、エコカーは車検時の自動車重量税の優遇を受けられます。
車種によって優遇幅は変わってきますが、電気自動車などは初回(新車登録時)および初回車検にかかる重量税が100%減税される場合もあります。
今乗っている車の自動車重量税がいくらになるか気になったら、国土交通省の「次回自動車重量税額照会サービス」にアクセスして検索してみましょう。

年数が経過した車は税金が高くなる

エコカーは税金が安くなる反面、年数が経過した車については重量税が増額されます。具体的にどれくらい経過した車が、どれくらい税金が高くなるのか気になるところでしょう。
まず経過年数についてですが、13年目と18年目の2段階で増額します。
0.5tあたりの税額が、13年目で5,700円(基準から+1,600円)、18年以上で6,300円(基準から+2,200円)となるので、1,500kg未満の乗用車の場合、13年以上で34,200円(基準から+9,600円)、18年以上で37,800円(基準から+13,200円)となり負担が大きくなります。
ちなみに軽自動車は13年以上で8,200円(基準から+1,600円)、18年以上で8,800円(基準から+2,200円)です。

車検時に自動車重量税以外に払わなくてはならない費用は?

車と電卓と財布

車検を通す時にかかる法定費用は自動車重量税のほかにもあります。ここでは、必ず支払う必要がある費用2つと、支払わないと車検が受けられない費用2つを紹介します。

自賠責保険料

公道を走るすべての車に義務付けられているのが自賠責保険です。車検期間分(2年)を一括で支払う必要があります。
2024年2月現在の自賠責保険料は、普通車で17,650円、軽自動車で17,540円です。

印紙代

陸運支局に車検の申し込みをする際にかかる手数料は、1,200円〜1,800円程度です。自賠責保険料と印紙代は、車検を依頼する際に費用がかかります。

自動車税

毎年5月に納税する自動車税に滞納があると、車検を受けることができません。必ず期日までに納税しましょう。

駐車違反

意外と忘れがちなのが、駐車違反をした際の反則金の未納付です。こちらも自動車税と同様に、未納金がある場合は車検を受けることができなくなります。
最寄りの警察署に行って反則金を納付してから車検を受けましょう。

車の購入と同時に車検を受ける場合に必要な税金

契約書と車の鍵

今までは継続車検を受ける場合に必要だった費用を紹介しました。ここでは、少々特殊ですが車の購入と同時に車検を受ける(新車、中古車の新規車検)の際に必要な費用を紹介します。

自動車税

新規車検を受ける場合、月割で自動車税を納める必要があります。ナンバーを取得する(購入して車検を受ける)月によって納税額が変動します。

環境性能割

かつては自動車取得税と呼ばれていたものが、今は環境性能割という名称に変わっています。
これは排出ガス基準や燃費達成基準などで表現される環境負荷に応じて課せられ、購入する車種や経過年数によって課税額が変わります。

車検はどこに頼むのが良い?

点検するガソリンスタンドの店員

安く車検を通したいのであれば、自分自身で陸運支局に車を持ち込むユーザー車検が最安とされています。しかし、自身で整備ができない方にはおすすめできません。
そうなるとお店に車検を依頼する必要がありますが、車検を受けているお店はカーディーラーや自動車整備工場、カー用品店、車検専門店、ガソリンスタンドなど多岐に渡ります。
お店によって車検にかかる費用や、車検を依頼することによって受けられる特典が変わりますので、比較検討すると良いでしょう。

ガソリンスタンドに車検を依頼するメリットは?

車の下回りを点検するガソリンスタンドの店員

車検を頼むお店が決まっていない、これから検討している、という場合におすすめしたいのが、ガソリンスタンドでの車検整備です。
ガソリンスタンドには国家資格を保有した整備士もいますし、国の指定を受けた民間車検工場を併設しているところもあります。
また、ガソリンスタンドによっては車検を依頼することによって一定期間ガソリンの値引きを受けられるなど特典があるところもあります。

車検のことで悩んだらガソリンスタンドに相談しよう

車検は車を買ったところに頼む、という先入観もあるかもしれません。ただし、費用面や特典などを考慮すると別のお店に頼むことでコストパフォーマンスが良い場合もあります。
まずは最寄りのガソリンスタンドに行って相談してみるのはいかがでしょうか。

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