季節の変わり目になると、サマータイヤからスタッドレスタイヤへタイヤ交換をする方も多いでしょう。交換後のタイヤを自宅のガレージなどに保管することになるかと思いますが、保管方法を間違えるとタイヤの寿命を縮めてしまう恐れもあります。
そこで、今記事では交換後のタイヤの正しい保管方法を学ぶとともに、タイヤの寿命についても考えていきます。
交換した後のタイヤ、そのままにしていない?

降雪地帯などではタイヤ交換をする方も多いかと思いますが、交換後のタイヤをそのまま放置しているという方もいるかもしれません。今一度、タイヤの保管について考えていきましょう。
間違ったタイヤの保管方法

はじめに、間違ったタイヤの保管方法について確認していきましょう。自分がこのようなことをしていないかどうか、チェックしてみてください。
カバーをかけずに野ざらしにしている
自宅の駐車場が屋根付きでなかったり、マンション住まいという方に多いのが、交換後のタイヤをそのまま外に放置しているというパターンです。タイヤが太陽光を直接浴びることになるため劣化しやすくなる上に、防犯的にも安全とは言えません。
積み方を間違っている
交換後のタイヤがホイールに付いているかそうでないかによって、タイヤの置き方が変わるということを知らない方も多いかもしれません。後ほど詳しく紹介しますが、タイヤの正しい積み方を理解することが必要です。
きれいにしすぎない
タイヤを外した後、せっかくだから掃除しておこうと考えるかもしれません。しかし、きれいに掃除しすぎるとかえってタイヤの寿命を縮めてしまう恐れもあります。
適度に掃除をするようにしましょう。
今からでも間に合う!タイヤの正しい保管方法

それでは、タイヤをどのように保管すればいいのか、ここで確認していきましょう。タイヤを保管するにあたって大切なことは、以下の5つのポイントです。
直射日光を避ける
ご存知の通り、タイヤはゴムでできています。ゴムは太陽光(紫外線)を浴びると自然と劣化していきます。直射日光が当たらない場所に保管し、難しい場合はカバーをかけるなどしましょう。
水分は大敵である
タイヤには補強のために鉄でできたベルトが使われています。雨水などが入る場所に保管していると、タイヤの内側に水が入り、錆の原因となることもあります。
また、洗った直後にカバーをかけることも、錆だけでなくカビが発生する原因となりますので気をつけましょう。
油や熱は避ける
ゴムは油を吸収する性質を持っているため、油性のタイヤワックスを塗って保管するのは避けましょう。油が付着したらきれいに拭き取ったあと、せっけん水で洗うようにしてください。
また、ストーブの近くなどの高温になる場所ではゴムが老化しますので、こういった場所の近くでの保管は禁物です。
ホイールが付いたタイヤの積み方
ホイール付きのタイヤを保管する際は、タイヤの空気圧を適正値の半分程度にして横積みで保管しましょう。
ホイールが付いていないタイヤの積み方
タイヤのみを保管する場合、横積みにするとタイヤのサイド部分に負担がかかるため立てて置くのがおすすめです。タイヤラックなどを購入した方が良いでしょう。
タイヤの寿命ってどれくらいなの?

次に、タイヤの寿命がどれくらいなのかということを確認しておきましょう。タイヤはゴムでできているため、溝がある限り永久に使えるというわけではありません。
サマータイヤの寿命
夏用タイヤの場合、一般的には3年~5年で寿命が来るとされています。
車の保管状況(屋外もしくは屋内)によって左右されますが、屋内駐車の場合の方がひび割れ等の劣化が少なくなります。上限は5年程度です。
スタッドレスタイヤの寿命
冬用のタイヤは、夏用よりもゴムが柔らかいため、寿命が短いとされています。硬くなるとスリップしやすくなりますので、3シーズン程度使用したら100%の性能を発揮することが難しくなります。
レジャーでしか使用していない場合は溝が残ったまま寿命を迎えることになるかもしれませんが、安全のために交換しましょう。
タイヤを保管する場所がない場合はどうすればいい?
自宅でタイヤを保管する場所の確保が難しい方や、タイヤの持ち運びが体力的に厳しい方におすすめなのが、タイヤの保管サービスです。タイヤ専門店はもちろんですが、最寄りのガソリンスタンドでもタイヤ保管サービスを行っているところが増えていますので、相談してみましょう。
タイヤを正しい保管方法で長持ちさせよう
タイヤは車の中で唯一地面に接している部分です。間違った保管をしてしまうとタイヤが長持ちしませんので、正しい保管方法を実践してください。