タイヤローテーションのメリットと交換方法について解説

車に装着されているタイヤを定期的にローテーションしたほうがいい、とアドバイスを受けたことがある方もいるでしょう。タイヤは使えば使うほど減りますが、その減り方は決して均等ではありません。
タイヤローテーションをすることによって、ある効果が期待されています。この記事では、その効果やローテーションの方法などについて解説していきます。

タイヤは走れば走るほどすり減る

車のタイヤは、ゴムでできています。路面との摩擦によって少しずつすり減っていく、ということは知っておかなければなりません。
ではなぜタイヤの前後左右を入れ替えるローテーションが必要なのか、解説していきます。

タイヤは均等に減るの?

結論から言うと、車のタイヤは均等には減りません。なぜなら、タイヤにかかる負担が均等でないためです。詳細な3つの理由を紹介していきます。

前輪から減っていく

多くの車は車の前方にエンジンが搭載されています。エンジンは数百kgと非常に重いので、その分タイヤにかかる負担が大きく、摩耗が早くなる傾向があります。

駆動輪から減っていく

エンジンで作られた動力が4輪全てにかけられているかというと、実はそうではありません。
車によって異なりますが、前輪駆動、後輪駆動、四輪駆動(4WD)と駆動方式が違うため、それによってタイヤの減り方が変わってきます。

タイヤローテーションをすることのメリット

タイヤローテーションをするとどのようなメリットが期待できるのでしょう。2つの視点から解説していきます。

タイヤの摩耗を均等にできる

前述した通り、タイヤの減り方は均等ではありません。定期的にタイヤローテーションをすることでタイヤの減り具合を均等にすることができる、というのがメリットです。

タイヤの寿命が延びる

タイヤローテーションをしないまま車を使い続けていると、重量負担が大きい部分や駆動輪に装着されているタイヤばかりが摩耗し、あっと言う間に寿命がやってきます。
また、ハンドルを切る前輪はタイヤのショルダー(肩)の部分が減るので、定期的にローテーションをすることで寿命を延ばすこともできます。

駆動輪別のタイヤローテーションの方法

具体的にどのようにタイヤローテーションをすればよいのかを確認していきましょう。車の駆動輪によって変わってきますので、その項目を見てみてください。

前輪駆動(FF)

近年販売されている大半の車は、前輪駆動(FF)です。
FF車の場合は前に装着されているタイヤをそのまま後ろに装着し、後ろに装着されているタイヤはクロスして(右後ろを左前、左後ろを右前)装着します。

後輪駆動(FR)

スポーツカーに多く採用されている後輪駆動の場合は、前に装着されていたタイヤをクロスして後ろに装着し、後ろのタイヤをそのまま前に取り付けます。

全輪駆動(4WD)

4WD車は基本的にFR車と同じです。同じタイヤがスペアタイヤとして取り付けられている場合は、スペアタイヤも含めてローテーションしましょう。
スペアタイヤを左後ろ、左後ろを左前、左前を右後ろ、右後ろを右前、右前をスペアタイヤにすれば、問題ありません。

タイヤローテーションの頻度はどれくらい?注意点はある?

ローテーションのメリットや方法がわかったところで、どれくらいの頻度で行えばいいのか、注意点があるのか気になる方もいるでしょう。ここでは、2つ紹介していきます。

5,000~10,000kmが目安

車の使い方によって変わってきますが、概ねこれくらいの間でローテーションすれば問題ありません。
高速走行が多い場合は10,000kmを目安に、一般道がメインでよくハンドルを切ることが多い場合は5,000kmを目安にしましょう。

タイヤの回転方向やサイズ違いに注意

タイヤの銘柄によっては、回転方法が指定されている場合があります。その場合は、クロスするとタイヤの性能が発揮できず事故につながる場合がありますので、交換してよいのは前後のみです。
また、車によっては前後のタイヤサイズが違う場合もあります。その場合はローテーションそのものができないこともありますので、気をつけましょう。

タイヤローテーションは自分でできる?

タイヤローテーションは自分でDIY作業すればできますが、ジャッキなどの工具類が必要となります。また、二輪同時にタイヤ交換する必要がありますので、必然的にスペアタイヤも必要になるので注意が必要です。

車載工具でも対応可能ですが、一輪ずつタイヤ交換しなければならないため作業負担も大きくなります。
作業するのが不安だ、というのであればお店にお任せするのが賢明です。
ディーラーやカー用品店などでも対応してもらえますし、ピットを備えたガソリンスタンドに依頼するのもよいでしょう。

タイヤは車の中でも重要な部分、ローテーションはプロに任せよう

タイヤは車の中で唯一地面に接している部分なので、作業に不安があるという場合はプロの整備士に頼んで作業してもらったほうが安心です。
困ったことがあれば、最寄りのガソリンスタンドに相談してみましょう。

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