お店でタイヤ交換をする際「バランスはどうしますか?」と聞かれたことがあるかもしれません。このバランスとはホイールバランスのことで、タイヤ交換にはなくてはならない存在とも言えます。
今記事ではホイールバランスの概要やその重要性、しないとどうなるのかといった様々な疑問を解決していきます。
ホイールバランスってなに?
そもそもホイールバランスとはなんだろうか、ということから解説をしていきます。
ホイールバランスとは、その名の通りホイールのバランスを取るということなのですが、それだけではいまいちわからないという方もいるでしょう。
ホイールにはタイヤが取り付けられていますが、タイヤはゴムでできているということもあり、必ずしも真円ではありません。そのため、ホイールバランスを調整しないでいると、様々な不具合が生じます。
車のタイヤホイールを見てみると、ホイールの表面か内側に金属の重りや板状のものが貼り付けられています。これはバランスウエイトと呼ばれるもので、ホイールバランスを調整したという証拠です。
ホイールの適切な場所に取り付けられた重りが、ホイールバランスを整えています。
ホイールバランスをしないとどうなる?
前段でホイールバランスの概要について触れましたが、バランスが取られていないとどうなるのかということについて確認していきます。ホイールバランスを調整しないと、以下の3つの不具合が生じると言われています。
走行中にガタガタする
1つ目の不具合は、走行中に車がガタガタするということです。
バランスを取らない、もしくはバランスが狂っていると、真円状態になっておらずタイヤが回転する際に歪みが生じます。その歪みが車の振動を生み出す原因となるのです。
タイヤの偏摩耗にもつながる
ホイールバランスを調整していないと、車がガタガタする以外にも弊害があります。
バランスを取っていないとタイヤは真円状態になっていないということになり、その結果タイヤが均等に摩耗しない状態(偏摩耗)になってしまう可能性があります。
タイヤが均等に減らないと、タイヤを利用できる期間(距離)にも影響するだけでなく、思わぬ事故につながる恐れもあります。そのため、ホイールバランスはきちんと取りましょう。
車の部品が壊れやすくなることも
ホイールバランスを取っていないことによる3つ目の弊害は、車を構成している部品そのものの劣化を早めてしまう恐れがあるということです。
歪んだ状態のまま走行を続けていると、足回りを構成するサスペンションなどの部品が壊れやすくなることもあります。
ホイールバランスを取るのに適切な時期
では、ホイールバランスはいつ調整するのがいいのかという点についても確認していきましょう。ここでは考えられる2つのポイントについて言及していきます。
新品タイヤに交換したタイミング
新しいタイヤに交換したタイミングが、ホイールバランスを調整するのに適している時期とされています。
最近のタイヤはいくら精度が高く作られているとはいえ多少は歪んでいますので、タイヤを購入したら必ずバランス取りは行いましょう。
タイヤローテーションをするタイミング
タイヤローテーションを定期的に行うという方もいるでしょう。
タイヤの摩耗が前後左右で異なるため、1万kmを目安にローテーションを行いその際にバランスが狂っていないか確認すると、より安心して車に乗ることができます。
ホイールバランスはどうやって取ればいいの?
タイヤのホイールバランス調整は、バランサーと呼ばれる専用の機械が必要です。
バランサーにタイヤを取り付けて回転させることで、「どこに、どれくらい」重り(バランスウエイト)をつければいいのかがわかります。
DIYでやってみたいという方もいるかもしれませんが、この機械はかなり大きいため、自宅用で購入してDIYをするというのは現実的とは言えないでしょう。
ホイールバランスを調整するのはどこに頼めばいい?
最後にホイールバランス調整はどこでお願いすればいいのか、ということについて解説します。
バランス調整に使うバランサーは、車関係のお店に設置されていることが多いです。具体的にはタイヤ専門店、カーディーラー、自動車整備工場、カー用品店などが挙げられます。
もっと身近なところだと、ガソリンスタンドもその1つです。ガソリンスタンドでタイヤの販売もしているところも多く、タイヤバランサーも設置されています。
前述したガタガタとした振動を感じた時などは、相談してみるといいでしょう。
ホイールバランスの調整は必ず行おう!
タイヤは、車の中で唯一地面に接している場所です。ホイールバランスを調整することで、より安心安全なドライブをすることができます。
少しでも気になったら、近くのタイヤ専門店やガソリンスタンドに行って調整してもらうと良いでしょう。