車が汚れたから洗車をしよう、と思い立ったけれど、時間も道具もなく困ってしまうことがあるという人もいるかもしれません。そんな時に思いつくのが、一番手軽に車を洗うことができる水洗い洗車をすることです。
実際のところ、水洗いだけで車はきれいになるのでしょうか。そこでこの記事では、水洗い洗車の方法やメリットデメリットなど基礎知識を解説します。
水洗い洗車のメリットは?
とにかく手軽にできるのが、水洗い洗車です。そんな水洗い洗車にはわかりやすいい3つのメリットが存在します。それぞれを詳しく確認していきましょう。
時短洗車ができる
通常の洗車のフローだと、カーシャンプー使って洗ってさらに汚れを落とさなければならないといった工程が発生します。
水洗い洗車であればその工程を省くことができますから、結果的に洗車にかかる時間を短縮できるということです。あまり時間がない時にパパっと車をきれいにできるのは大きなメリットでしょう。
コストパフォーマンスが良い
洗車に必要な道具は、スポンジや拭き上げタオルなど多岐にわたります。カーシャンプーを用意する必要もありますので、費用が思った以上にかかるかもしれません。
水洗い洗車にすると少なくともカーシャンプーを買う必要がなくなるため、コスパ良く車をきれいにすることができます。
コーティングに影響を与えにくい洗車ができる
愛車のボディをきれいに保つために、カーコーティングを施工している人もいるでしょう。コーティング施工車を洗車する場合、コーティングの効果を弱めたりコーティング自体を剥がしてしまったりする可能性があります。
カーシャンプー選びをする際にもコーティングに影響のないものを選ぶ必要がありますので、こういったことを考えずに済むのはメリットと言えます。
水洗い洗車のデメリットは?
メリットがたくさんある水洗い洗車ですが、反対にデメリットも存在します。ここでは、デメリットを紹介します。
落とせない汚れがある
車を走らせていると、虫や油分がボディなどにこびりつくこともあります。季節によっては花粉や黄砂といったボディに悪影響を及ぼす物質が付着することもあるでしょう。
これらの物質の多くは油分やタンパク質を含んでおり、こういった汚れは水洗いだけでは落とすのが難しいです。
どうしても水洗いで落とせない汚れがボディについてしまった場合は、カーシャンプーなどの洗剤を使用するなどの対処が必要になります。
洗車傷がつきやすくなる場合がある
たっぷり水をかけながらボディをスポンジなどで洗ったとしても、摩擦によって軽い洗車傷がボディについてしまいます。
カーシャンプーを使った洗車と水洗い洗車の大きな違いは「摩擦」にあり、シャンプーを使った方がボディに洗車傷がつきにくいと言われています。
水洗い洗車は気軽に車を洗える反面、ちょっとしたことで傷がつくなどリスクも伴うということを覚えておきましょう。
水洗い洗車の方法は?
実際に水洗い洗車をするにあたり、どのような手順を踏めば良いのでしょうか。ここでは手洗いで水洗い洗車をする場合のおおまかな流れをご紹介します。
ボディに水をかける
まずはボディに付着した軽い汚れや砂ホコリなどを水で洗い流します。車の上から下に落とすようなイメージで水をかけていきましょう。
前回の洗車から日数が経過していない場合や屋内保管でホコリだけが付着しているだけの場合は、水をかけるだけで車がきれいになることもあります。
汚れをスポンジでこする
水をかけただけで落ちきらなかった汚れについては、洗車用スポンジなどでこすって洗いましょう。
この時気をつけなければならないのが、こすり方です。円を描くように洗ってしまうと円形の洗車傷ができてしまいます。
必ず一定方向(横もしくは縦)に洗うようにすることで、洗車傷ができたとしても目立ちにくくなります。
洗い流す
スポンジで汚れをこすったあとは、その箇所を水で再度洗い流しましょう。そうすることで、ボディの汚れを完璧に落とすことができます。
拭き上げする
洗車の仕上がりを大きく左右するのが、拭き上げ作業です。ボディについた水滴が残ったままだと汚れてしまいますし、最悪の場合ウォータースポット(水垢)としてボディに頑固にこびりついてしまいます。
洗車用のマイクロファイバークロスなどで、水滴を残さずきれいに拭き取りましょう。
水洗いのみの洗車で汚れが落ちなかったらどうする?
水洗い洗車をしても落とすことのできない頑固な汚れがあった場合、どのようにすれば良いでしょうか。ここでは3つのステップでご紹介します。
カーシャンプーで洗う
多くの汚れはカーシャンプーで洗車することできれいにすることができます。コーティング専用シャンプーや淡色、濃色専用といったシャンプーなど、車に合ったものを購入して洗車しましょう。
専用クリーナーを使う
シャンプーで落としきれなかった油分などの汚れは、専用のクリーナーを使うことで落とせるかもしれません。油分除去剤などのケミカル商品を、カー用品店やネットショッピングなどで購入しましょう。
コンパウンドなどで磨く
ここまでの2ステップで汚れが落ちなかった場合は、ボディにこびりついている可能性が高いです。最後の手段となってしまいますが、コンパウンドなどを使って傷自体を磨き落としましょう。
ただし、コーティング施工車はコーティング面ごと落としてしまうことになりますので、再施工の費用がかかってしまいます。リスクが伴ってしまうので、慎重に検討した上で作業しましょう。
洗車の悩みはガソリンスタンドに相談してみよう
洗車は自宅だけでなく、コイン洗車場やガソリンスタンドですることができます。どのようにすれば汚れが落とせるのかわからなくなってしまったら、素人判断で対処するのは危険です。
洗車を熟知したプロがいるガソリンスタンドに行って相談することで、解決に向けたアドバイスをしてもらえます。お近くのガソリンスタンドに立ち寄ってみるのはいかがでしょうか。