暑い夏が終わり、秋がやってくるとすぐに寒い冬が訪れます。冬場の洗車は、暑い夏にする洗車とは違った大変さがあります。
では冬に洗車をする場合、どのような点に注意しなければならないでしょうか。本記事では、正しい洗車法も含めて解説します。
寒くても愛車はキレイにしたい
大切な車だからこそ、常にキレイな状態を保っていたいものです。しかし、冬場の洗車は寒空の下、冷たい水に触れなければならない過酷な作業となります。
また、冬場特有の洗車時の注意点もあるため、知らないまま洗ってしまうと大変なことになりかねません。以下で冬の正しい洗車術を見ていきましょう。
冬の洗車の注意点は
冬特有の洗車時の注意点がいくつかあります。まず気をつけておきたい4つのポイントをチェックしていきましょう。
水が凍る可能性がある
皆さんがお住まいの地域にもよりますが、気温が0℃以下に下がってしまう場所もあるでしょう。0℃以下になると、洗車をしながら水が凍ってしまう可能性が高くなります。
また気温が0℃以下でなくても、早朝など車のボディが冷え切っている状態で車に水をかけると、その水が凍ってしまうこともあります。その状態でシャンプー洗車をするとシャンプー液まで凍ってしまうこともあるため、洗車時の気温に注意しましょう。
直射日光の下で洗う時は注意
寒いと、日差しが出ている中で作業をしたくなるかもしれません。しかし、洗車をする時は直射日光の下での作業は好ましくないとされています。それは、暖かい太陽光によってボディが暖かくなる反面、ボディに付いた水滴が乾いてしまうリスクがあるからです。
水道水や井戸水で洗車をすると、水の中に含まれるミネラル分が残ったまま乾いてしまうため、ウォータースポットやイオンデポジットの原因となります。
寒い中であっても直射日光の下で洗車する場合はすぐに拭き上げるなど工夫を凝らす必要があります。
手がかじかんでしまう
冷たい水に長時間触れることで、私たちの身体にも少しずつ影響が出始めます。常に冷たいボディや水に長時間触れていると、手がかじかんでしまいます。これを避けるには、直接水に触れないような柄が付いたスポンジを使ったり、近くに手を温める用のお湯を用意したりして対策をする必要があります。
お湯を使う際は要注意
水で洗うのが大変なら、お湯を使って洗車をすれば良いのでは、と思う方もいるでしょう。もちろん温かいお湯を使った洗車は車にも手にも優しいですが、熱いお湯を使うのは厳禁です。冷たいものに熱湯をかけると、塗装面が痛んだりガラスにヒビが入ってしまう恐れがあります。
洗車でお湯を使う時は、体温程度の温度に下がったぬるいお湯を使いましょう。
降雪地帯や気温の低い地域に行く場合はさらに注意が必要
雪が降る・路面が凍結しやすい地域に住んでいたり、遊びに行ったりした場合の洗車は、さらに洗車のポイントが変わります。それは、ボディの下回りを洗うということです。なぜかというと、雪が降ったり路面が凍結しやすかったりする地域は、路面凍結を防ぐために融雪剤が路面に撒かれています。融雪剤には塩分が含まれているので、ボディに付着したまま放置していると錆の原因となります。ボディの錆が進行すると、その部分が腐って穴が開くこともあり、定期的に下回りを洗浄しなければなりません。
寒い時期は気をつけなければならない点が普段以上にあるということを、覚えておきましょう。
寒い冬の洗車を効率的にする方法は?
それでは実際に洗車をする際に、車にも身体にも優しく、かつ効率的に車をキレイにする方法はないのでしょうか。ここでは、4つの視点からポイントを解説します。
暖かい時間に洗う
寒いのであれば、気温が高い時間帯を狙って洗車をしましょう。夏場は避けられがちな午後の時間帯であれば、寒さが緩和されるはずです。おすすめの時間帯は、気温が一番高くなる13時〜日が沈む前の16時の間です。
複数人で洗う
大きな車になればなるほど洗車にかかる時間は増えますが、それは1人でする場合です。2人以上で手分けをして洗車をすれば、時間短縮の効果が大きくなります。家族や友人の手を借りて洗うということも、検討してみましょう。
人に洗ってもらう
寒い中車を洗うのはどうしても厳しいので、お店に車を持ち込んで洗車してもらうのも一つの方法です。洗車を専門に行っている専門店の他にカーディーラー、ガソリンスタンドなどが候補となります。
洗車機を活用する
人に洗ってもらうのは気が引けるけれど車をキレイにしたい、という場合は洗車機が良いでしょう。セルフ式洗車機で車を洗って仕上げの拭き上げだけをすれば、時間の短縮にもなります。また、手がかじかむのも最小限に抑えることも可能です。近所にコイン洗車場があればそこを活用できますし、セルフ式のガソリンスタンドでも洗えます。
冬の洗車、どこで車を洗う?
前段で少し触れましたが、車を洗う場所を確保するのも一つの作業といえます。自分自身で車を洗うなら、自宅の駐車場のスペースを確保する必要があります。借りている駐車場など洗車に適さない場所なら、コイン洗車場など洗車スペースを用意している場所に行きましょう。人に洗ってもらうならガソリンスタンドや洗車専門店、カーディーラーなどが候補となります。
洗車をするならガソリンスタンドに行こう!
ガソリンスタンドはスタッフに洗ってもらうこともできますが、セルフ洗車機があれば自分で時短洗車をすることが可能です。ガソリンスタンドによっては拭き上げ用のタオルが用意されていたり、洗える時間が24時間できたりするところもあります。気が向いた時に車を洗いに行えますので、ガソリンスタンドでの洗車は重宝するでしょう。