車に乗っていると、ガタガタと揺れることがあるでしょう。基本的には路面状況が悪い場合にハンドルに伝わってくるということが多いですが、しっかりと整備された路面を走行しているのにガタガタと振動している場合には、タイヤに原因があるかもしれません。
そこで今記事では、タイヤが原因で走行中にガタガタした場合に考えられる要因と、その対処法について紹介していきます。
走行中にタイヤがガタガタしたときの原因とその対処法
それでは、走行中にタイヤがガタガタした時に考えられる原因を6つ挙げ、それぞれの対処法について確認していきましょう。
タイヤがパンクしている
タイヤから発生するガタガタについては様々ありますが、もっとも多い原因としてはパンクが挙げられます。
タイヤがパンクすると空気が抜けるため、走行中の安定性が損なわれます。パンクしてすぐの状態であれば気付くのが難しいですが、空気がほぼゼロの状態になってしまうとタイヤが損傷してガタガタゴトゴトと振動するようになります。
対処法はスペアタイヤに交換する、パンク修理をすることです。
タイヤが偏摩耗している
通常、タイヤは路面全体に接地しているものですが、足回りの部品のバランスが崩れている(アライメントの狂い、サイドスリップの狂い)とタイヤの内側だけが減る(外側だけが減る)などといったことが発生します。
これらは自分自身で対処することができないため、ガソリンスタンドなどプロの整備士がいる場所で相談するようにしましょう。
アライメントが狂っている
前述したタイヤの偏摩耗は、最終的に起こる原因です。アライメントが狂っている場合は、それが起きる前に気付くということがあります。走行中にガタガタするという以外の症状としては、ハンドルをまっすぐにしているはずなのに左(右)に車が向かってしまうという症状も有り得ます。
アライメントの調整は専用のテスターが必要となりますので、確認してもらえる場所は限られてしまいますが、まずは最寄りのガソリンスタンドなどに相談してみましょう。
タイヤの取り付け方が間違っている
自分自身でタイヤの履き替えをするという方は多いかもしれません。交換する際にタイヤがまっすぐ取り付けられていないと、走行中にタイヤがガタガタするという症状が発生します。この場合はタイヤを一度外して取り付けなおすことで、ガタガタしなくなるでしょう。
また、ドレスアップ目的で車外のホイールに交換するという方もいますが、ホイールの中心部にあるハブの直径が車のハブのサイズと合っていない場合にも、走行中のガタガタが発生することがあります。車両のハブ径に合ったホイールに交換したりブリングを装着したりすれば、解決するでしょう。
ホイールバランスの乱れ
新しいタイヤに交換した場合、ホイールバランスを取らないとガタガタする場合があります。タイヤやホイールは精度が高く作られていますが、装着することによって多少のがたが生じます。その際に重りなどを付けて歪みがないように補正をするのですが、摩耗によってそのバランスが崩れる場合があります。
タイヤのローテーションなどの作業のタイミングで再度バランス調整をしてもらえば、解決するでしょう。
ハブベアリングの故障
ホイールと車体が接続される部品のひとつに、ハブベアリングがあります。これはタイヤと一緒に回転していますが、この部品に不具合が生じると走行中ガタガタするようになる場合があります。
ハブベアリングの不具合を放置していると、最悪の場合はベアリングが焼き付きを起こしてしまいタイヤが回らなくなり、走行不能に陥る場合があります。速やかに修理(交換)をしてもらいましょう。
走行中にガタガタしていると気づいたら行うこと
走行中にタイヤがガタガタしていることに気づいたら、ガタガタの度合いにもよりますが、対処すべきことがあります。
例えば少しのガタガタで走行に支障がないと思える場合は、気を付けつつ走行を続けても問題はないでしょう。しかし、何らかの異変が起きている証拠ですので、最寄りのガソリンスタンドなどに入って見てもらうのが安心です。
また、高速道路でガタガタが発生した場合は、速度域が高いということで危険性がグッと増します。最低速度違反にならない程度まで減速をするなどして走行を続けるか、路肩の安全な場所に車を停めてロードサービスを呼ぶなどしましょう。
走行中のタイヤのガタツキに気づいたらすぐにガソリンスタンドへ
タイヤは車が唯一地面と接する部分です。ガタガタが発生したまま放置すると、最悪の場合は走行できなくなったり他車を巻き込む重大な事故につながったりする場合があります。
走行中にタイヤがガタガタしていることに気付いたら、すぐにプロの整備士がいる最寄りのガソリンスタンドなどに駆け込みましょう。原因を特定することで、安心して走行することができます。