高いお金を払って購入した愛車は、常にきれいな状態を保っておきたいものです。特に外装においては汚れたら洗車をする、というのが一般的かと思います。
洗車時の負担を減らすことや、購入時（新車時）のボディの状態を保ったり光沢を維持したりするためにカーコーティングを施工するという人も増えてきています。
カーコーティングを施工すると、洗車は基本的に手洗いでないといけないというイメージがあるかもしれません。外気温が暑かったり寒かったりすると手洗い洗車をするのは大変ですし、時間がない場合は洗車機を使って洗ってしまいたいという人もいるでしょう。
そこで今記事では、コーティングした車に洗車機を使っても大丈夫なのかということについて解説をしていきます。
カーコーティング施工車に洗車機を使ってはいけないと言われる理由
巷では「コーティングをした車は洗車機を使ってはいけない」と言われています。なぜそのような意見が出てきてしまうのかという点について、解説をしていきます。
細かな洗車傷がついてしまう
洗車機は、「ブラシで車のボディをこすって洗う」というイメージを持っている人が多いでしょう。短時間で一気に車を洗えるため、強い力で洗ってしまうのでは、と思うかもしれません。
そのため、ボディに細かい洗車傷がついてしまうから良くないという意見が先行してしまうのです。
撥水性能が低下したり光沢が失われたりする
上記の洗車傷がついてしまうというイメージから、コーティング面を痛めてしまうというイメージがあるようです。コーティングの効果である撥水性能や光沢が失われてしまうということになるのではないか、と不安に思ってしまう人も少なくありません。
実際にコーティング施工車を洗車機で洗ったらどうなる？
前述したようなイメージがある洗車機で、コーティングをした車を洗うとどうなってしまうのか、ということについて確認をしていきましょう。
結論から言うと、洗車傷がつく、撥水性能の低下や光沢が失われるといった事態は起こりません。なぜなら、洗車機で車を洗ってもコーティングに影響を与えるようなことは起きにくいからです。
カーコーティングをしたなら絶対に手洗い洗車の方が傷はつかない、という意見についても間違いではない部分ではありますが、手洗い洗車でも洗い方によっては車の塗装面を強く痛めてしまう可能性があります。
車の塗装面を痛めない洗車の方法としては
「多くの水を使って砂や埃を洗い流す」
「塗装面を傷つけにくくする洗い方を実践する」
「洗車後の水分をできるだけ早く除去する」
ということなどが挙げられますが、これを手洗い洗車で実現するのは相当なスキルが必要となります。
カーコーティングをした車に洗車機を使っても大丈夫な理由
コーティングをした車であっても洗車機で車を洗っても問題はありません。なぜコーティング施工車に洗車機を使っても問題ないのかということについて、確認をしていきます。
洗車機自体の性能が向上している
洗車機を製造しているメーカーは、日々研究をしています。そのため、洗車機自体の性能は日々向上しています。
多くのセンサーを用いてボディの形を読み取り、洗い残しが出ないように細かいところまで車を洗うことが可能となりました。
また、ボディに傷をつけないように、ボディをブラシでこする前に水をジェット噴射して細かな砂や埃を洗い流したり、きめ細かい泡を出して汚れを浮かしたりするといった機能を兼ね備えています。
車に傷がつきにくいブラシを採用している
洗車機で使われているブラシはボディに傷をつけやすいというイメージがあるかもしれませんが、実際はそうではありません。
洗車機で採用されている洗車用ブラシは、皆さんが手洗い洗車で使うようなスポンジや、布製のブラシが使われています。車を傷つけないような工夫が凝らされていますので、コーティングした車でも安心して洗車をすることができるのです。
洗車機ならではの追加機能も
セルフ式のガソリンスタンドなどに設置されている洗車機には、ただ車を洗う以外の機能が付加されているものがあります。代表的なものとしては「ホイール洗浄」や「下回りの洗浄」といった機能です。
ホイールはブレーキダストで黒く汚れますが、専用のブラシで洗浄することができます。また、海辺や雪国に行ったときに役立つのが下回りの洗浄で、これをすることで塩害によるサビを防ぐこともできるのです。
カーコーティングをした車でも洗車機を使って洗車しよう
カーコーティングをしていても、洗車機で気軽に洗うことができます。洗車機があるガソリンスタンドでは、ガソリン給油のついでだけでなく洗車だけでも気軽に行けるようになっています。
時間があるときに行くのもいいかと思いますので、気軽に洗車をしに行きましょう。
