季節の変わり目がやってくると、体調を崩しがちになるという方もいるでしょう。人間に限らず、車も季節が変わると調子が悪くなることもあります。
この記事では、車を使いたいのに調子が悪くて使えなくなるということを防ぐために、事前に行っておきたいメンテナンスを紹介します。
暑い夏は人も車もうだってしまう
ここ数年、日本は記録的な猛暑に見舞われています。連日の猛暑日となることも増えてきました。あまりにも暑いと夏バテのような症状に悩まされますが、車も暑さにやられてしまうことがあります。
そうなる前に、予防策として車の健康管理を進めておくことが必要です。
夏に起こりやすい車のトラブルとは
実際のところ、夏に起こりやすい車のトラブルは何なのでしょう。JAF（日本自動車連盟）が公表している2021年度お盆休みのデータをもとに、紹介していきます。
バッテリーのトラブル
夏（お盆）の期間に一般道で最も多かったトラブルがバッテリー関連です。1位が過放電バッテリー（バッテリー上がり）、4位が破損/劣化バッテリーで合計約23,000件にものぼります。
暑い夏場はバッテリーを酷使するエアコン（クーラー）を多用するためバッテリーの充電量が低下しますし、渋滞にはまるとバッテリーの充電も満足に行われないことからバッテリー上がりを引き起こします。
また、取り付けてから時間の経ったバッテリーは、バッテリー上がりを起こす確率が高くなるということは覚えておきましょう。
タイヤのトラブル
タイヤのパンク、バースト、エアー圧不足が全体の20％、約13000件発生していました。考えられる原因は、タイヤの点検不足やタイヤそのものの劣化です。
特に夏場は路面温度が高温になるため、ゴムでできたタイヤには過酷な状況とも言えます。車の中で唯一地面に接している部分ですので、こまめな点検が必要です。
夏になる前に行いたい車のメンテナンスとチェック方法
どのようなトラブルが起こるかわかったところで、次はどのようなメンテナンス方法があるのかということを確認していきましょう。夏本番になる前に、少しずつ確認して行くことをおすすめします。
バッテリー関係
バッテリーの点検を自宅でするのは難しいので、専門のテスターがある場所で行ってもらうことになります。
テスターがない状況下でバッテリーのチェックを行うのなら、まずは「前回交換してからどれくらいの期間が経過しているか」ということを確認しましょう。
使用状況によりますが、3年から5年経過したバッテリーは劣化していると判断できます。メンテナンスノートやエンジンルーム内などに貼られたステッカーを見て確認しましょう。
タイヤ関係
まず自宅ではタイヤの残り溝や劣化状況を確認しましょう。
新品タイヤは、溝が約8mmあります。この溝が3mm以下の場合、車検には通りますが濡れた路面でスリップして事故につながる可能性も出てくるため、交換の時期だと言えます。
また、タイヤはゴムでできていますので、保管状況によっては溝があっても劣化している場合があります。
ひび割れが確認できた場合、走行中にバースト（破裂）するかもしれません。交換を検討しましょう。
ワイパー
車のトラブルと直接関係はありませんが、ワイパーゴムの劣化も確認しておきましょう。
夏場はゲリラ豪雨をはじめとした急な大雨に見舞われることも多いため、水捌けの悪いワイパーだと視界不良になってしまいます。
ワイパーゴムの寿命は概ね1年ですので、定期的に交換することを心がけてください。
車のメンテナンスはどこでしてもらう？
車の点検は自宅でできる部分とそうでない部分がありますので、整備士資格を持ったプロに見てもらうのが安心です。どこでメンテナンスしてもらえるのか、ここで紹介します。
ディーラー
真っ先に思い浮かぶのが、車を購入したディーラーだという方も多いでしょう。ディーラーは基本的に整備工場を併設していますし、そのメーカーの車の特性を熟知したスタッフが多いので安心です。
整備工場
街中にある自動車整備工場でも、車の点検やメンテナンスをしてもらえます。様々な車を見てきていることが多いので、経験が豊富というメリットがあります。
カー用品店
車関係のグッズを購入できるカー用品店でもメンテナンスをしてもらうことが可能です。
様々なメーカーの商品を取り揃えており、基本的に在庫を豊富に確保していますので、好きな商品を選んで交換することも可能です。
近くのガソリンスタンド
ガソリンスタンドでも、車の点検やメンテナンスをしてもらえます。
整備士資格を持ったプロのスタッフが常駐していますので、オイル交換などの整備はもちろん、タイヤやバッテリーの点検や交換も対応可能です。
何より給油のついでに相談もできますし、急なトラブル発生時にも駆け込んで対応してもらうこともできます。安心できるスポットの一つとして覚えておきましょう。
夏本番を迎える前に車も夏対策をしよう！
夏場はレジャーの機会も増えますから、出先で何か起こると大変です。まずは近くのお店に相談して、車の健康状態を確認してもらいましょう。
