暖かくなってくると「体調の変化が気になる」という方もいるかもしれません。春になると私たち人間も体調が優れないことがありますが、実は車の調子も変わっていく季節でもあります。
そこで今回は、季節の変わり目に行っておきたい車のメンテナンス箇所について解説します。
季節の変わり目は車も調子が悪くなりやすい
冒頭でもお伝えした通り、季節の変わり目は体調の変化が起こります。特に人間の場合は自律神経の乱れによって異変が起こることがありますが、車はどうでしょうか。
車に自律神経はありませんが、気温の変化によって調子が良くなったり悪くなったりしていきます。注意しながら乗るように心がけましょう。
暖かくなるタイミングで気にしておくべき点は？
春にかけて暖かくなっていきますが、この時期に気を付けておきたいポイントがいくつかあります。ここで確認していきましょう。
タイヤ周り
車の中で唯一地面と接しているタイヤは、気にかけておかなければならない箇所です。
冬タイヤから夏タイヤに履き替える方もいるでしょう。詳細については後述しますが、このタイミングでチェックしておきたいところです。
フロントガラス、ワイパー
暖かくなってくると増えてくるのが、急激な気候の変化です。例を挙げると、ゲリラ豪雨があります。急な雨に備えるため、フロントガラス周りも気にしておきましょう。
ガラスそのものの油膜とりや撥水加工に加え、ワイパーの水はけの良さも見ておくことをおすすめします。降雪地帯では雪用ワイパーから通常のワイパーに交換するというケースもありますので、このタイミングで見ておきましょう。
エアコンフィルター
春は花粉の季節です。
車のエアコンにはフィルターが取り付けられていますが、これが花粉によって汚れたり目詰まりを起こしていたりすると、車内の環境が悪くなります。
家庭用のエアコンと違って洗うということができないため、交換が必要となります。交換時期の目安は、1年毎です。
エンジンルームの中の点検もしよう
エンジンルームの中もチェックすることも、忘れないようにしましょう。エンジンオイルの汚れや残量やウインドウウォッシャー液の残量を確認し、必要に応じて補充や交換を検討してください。
また、季節の変わり目はバッテリーに不具合が生じることもありますので、点検をしてもらうことをおすすめします。
タイヤ周りは要注意！ここを確認しよう
車にとってタイヤとは「命を預ける部分」と言っても過言ではありません。季節の変わり目、タイヤを履き替えるタイミングで、タイヤのチェックをしましょう。ここでは、タイヤのチェック方法などを紹介します。
タイヤの残り溝
タイヤは靴のように使えば使うほどすり減ります。溝が少なくなったタイヤは濡れた路面などで滑りやすくなるので危険です。まずは残りの溝がどれくらい残っているのか、目視で確認してみましょう。
十円玉を溝にさし、「10」の文字がはっきりと見えているようならタイヤ交換のタイミングと言われています。ひとつの目安として覚えておきましょう。
タイヤの劣化具合
タイヤはゴムでできています。基本的に外気に触れっぱなしのタイヤは、少しずつ劣化していきます。
暑い時期、寒い時期を問わず過酷な状況下に置かれていますので、少しずつ傷んでいくということは覚えておきましょう。
タイヤの劣化具合を調べる方法として「目視確認」と「製造日から推測」の2つが挙げられます。タイヤを見た時にヒビ割れがあるようだと、タイヤの寿命が近づいている証拠です。
また、タイヤが作られた日から年数が経過していると、ゴムが劣化していきます。
目安としては4年が経過したタイミングです。
国産タイヤの場合はタイヤの側面に刻印されている数字（「4022」という刻印の場合は2022年の40週に製造された）から判断できます。
いずれも、残り溝が残っていたとしても交換時期のサインとなるので、覚えておきましょう。
タイヤ空気圧を適切に
タイヤの空気圧は気温に左右されます。暖かくなると空気が膨張し、タイヤの空気圧が高くなる傾向にあります。空気圧が高すぎると偏摩耗の原因にもなりますので、給油のついでに確認するようにしましょう。
車の点検やメンテナンスはどうする？
車のことはよくわからないから、点検するにも不安という方はプロにお任せしましょう。
メンテナンスをしてもらいたくても、ディーラーや整備工場には気軽に行けないと思っている方もいるかもしれません。
そのような場合は、給油のついでにガソリンスタンドで質問したり、点検、メンテナンスをしてもらったりする方法もあります。
近くにいるスタッフに声をかければ、車のチェックだけでなくアドバイスもしてもらえるでしょう。
愛車の健康診断はプロに頼んだ方が安心。気軽に利用できるガソリンスタンドに行こう
車は便利な乗り物ですが時として凶器になることもあります。事故にならないように定期的なメンテナンスをするのはもちろん、ちょっとした疑問でも解決できれば安心です。
まずは最寄りのガソリンスタンドに行って、相談してみるのはいかがでしょうか。
