軽自動車と普通車で車検の内容は違う?

車検は、車を保有していると定期的に行うことになります。乗用車の中でも白ナンバーの普通車と黄色ナンバーの軽自動車がありますが、行うタイミングは2年に1回と同一です。
軽自動車のほうが比較的安価に済む車検ですが、行う内容は違ってくるのでしょうか。この記事では車検の基礎知識を踏まえつつ、その違いについて確認していきます。

車検って何をするの?

そもそも車検とはどのような制度なのか見ていきましょう。車検制度は、道路運送車両法という法律に定められている制度です。
簡単に説明すると、「車が安全に運行できるかどうかを、法で定めた基準に則ってくまなく確認する」という意味合いがあります。
冒頭で説明した通り、普通車も軽自動車も乗用車であれば2年に1回のタイミングで車検を受ける必要があります。新車については特例で3年間有効となりますので、覚えておきましょう。

車検の内容に違いはあるの?

ここからが本題です。普通車と軽自動車の車検費用は同一ではなく軽自動車のほうが安価であるということは、知っている方も多いでしょう。ここでは、費用面を含めた車検の違いの有無についてチェックしていきます。

点検項目は一緒

車の点検項目は普通車も軽自動車も変わりません。これは道路運送車両法が定めた「保安基準」が、車検を要する小型二輪自動車を含めたすべての自動車に適用されるからです。

車のサイズによって費用が変わってくる

保安基準が同一であっても、車のサイズによって車検費用が変わってきます。
点検整備費用は車のサイズ別に分けられているのはもちろんですが、税金等についても車種によって変動があるため、総額の費用が変わってくるということです。

車検を実施する場所の違いがある

あまり知られていないことかもしれませんが、普通車と軽自動車では車検を実施する場所が違います。
普通車の場合は国土交通省が管轄する「陸運支局」、軽自動車の場合は国に代わって各種手続きを行う特別民間法人の「軽自動車検査協会」が行っています。
同じ車検ではありますが、車種によって受けられる場所が変わる、ということは覚えておきましょう。

車検の点検項目はどこを見る?

乗用車の車検では、「法定24ヶ月定期点検」で定められている57項目を点検・整備したうえで確認がされていきます。
灯火類の点灯・タイヤの残り溝・オイル漏れや水漏れの有無・ブレーキの効き・排気ガスの漏れの有無などを見ることになります。

車検にかかる費用って何があるの?

車検を受ける際、どのような項目でどれくらいの費用がかかってくるのかということもチェックしておきましょう。
車検には法定費用と法定外費用の2つがありますが、ここで詳しく解説します。

法定費用

その名の通り、法律で定められた費用となります。具体的に必要な費用は以下の3点です。

1.自賠責保険料
2.自動車重量税
3.印紙代

1と2については、次の車検までの2年分を一括納付(前払い)という形が取られています。
車検期間中に車を売却もしくは廃車にした場合は、所定の手続きを踏めば還付されます。

法定外費用

車検をお店に依頼する際にかかる費用と覚えておきましょう。具体的には「点検整備費用」と「代行手数料」です。この部分については整備の内容と依頼するお店によって変動する部分となります。

車検費用の相場はどれくらい?

実際に車検を受けるにあたり、どれくらいの費用がかかるのかを知っておくと事前準備することができます。普通車と軽自動車の大体の相場感を把握しておきましょう。

※2023年6月時点の金額を記載しております。料金が変更となっている場合もありますので、現在の料金は各窓口等にお問い合わせください。

普通自動車(5ナンバー)

車両重量1.5トン未満の車の場合の費用は以下の通りです。

自動車重量税 24,600円
自賠責保険料 17,650円
印紙代 1,600~2,300円
整備費用等 3万~6万円
総額 約9万円

普通自動車(3ナンバー)

車両重量2トン未満の車の場合の費用は以下の通りです。

自動車重量税 32,800円
自賠責保険料 17,650円
印紙代 1,600~2,300円
整備費用等 3万~6万円
総額 約10万円

軽自動車

自動車重量税 6,600円
自賠責保険料 17,540円
印紙代 1,600~2,300円
整備費用等 3万~6万円
総額 約6万~7万円

車検はどこに依頼すればいい?

車検をどこに出そうか悩む方も多いかもしれません。基本的にお店に頼むことを前提とすると、車を購入したディーラーや街中の自動車整備工場、カー用品店などに依頼することができます。
他にはいつもご利用されているガソリンスタンドでも車検を請け負っていますので、利用してみるのもいいでしょう。

ガソリンスタンドに車検を依頼するメリット

最後に、ガソリンスタンドに車検をお願いする際のメリットを3つご紹介します。

最短即日で完了する

陸運支局の指定工場を併設しているスタンドの場合、その場で車検をすることができます。そのため、車を預けてから最短でその日中に車検が完了するということもあります。

ガソリン代値引きなどの特典がある

スタンド独自で特典を用意しているところもあります。具体的には、ガソリンを入れる際の値引きやオイル交換の割引などです。

車に関するトータルサポートを受けられる

ガソリンスタンドでは車検以外にも故障車の修理やカーコーティング、自動車保険の案内など多岐にわたるサービスを提供しています。車に関することをお任せできるのも、メリットの一つです。

愛車の車検は最寄りのガソリンスタンドに依頼しよう!

車検費用はお店によってさまざまです。車検の見積もりを依頼する際、ガソリンスタンドも候補に入れてみるのはいかがでしょうか。
ガソリンスタンドで車検を受けるメリットも多数ありますので、ぜひ検討してみてください。

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