パンクしたタイヤ

夏はタイヤがパンクしやすい季節!?暑くなる前に空気圧を調整しておこう

梅雨の季節が終わりに近づくと、暑い夏がやってきます。人間にとって暑さはしんどいものですが、車も同様です。
車の中で唯一地面に接しているタイヤは、夏の暑さによりパンクしやすくなる傾向があります。特に注意を払いたいのは、空気圧の調整です。気温の変化に伴い、空気圧は大きく変動することがあります。
この記事では、夏場にタイヤを守るための空気圧についての基礎知識を解説します。

タイヤの空気圧は気温によって変化する

暑がる女性

まず知っておいてほしいのが、タイヤの空気圧は気温によって大きく変化する可能性があるということです。ここでは、気温が上がったり下がったりした場合のタイヤ空気圧の変化について、見ていきましょう。

気温が上がるとどうなる?

気温が上昇すると、タイヤ内の空気は熱により膨張します。気温が10℃上昇すると、タイヤの空気圧は約10kPa(0.1kgf/㎠)上昇すると言われています。
つまり、もし空気圧調整が適正値以上になっていた場合、気温の上昇によって空気圧がさらに高くなるということです。
夏場は、冷え込む朝と日中の気温差が10℃以上になることもありますので、気温の上昇に応じた空気圧調整が必要です。

気温が下がるとどうなる?

気温が下がるとタイヤ内の空気が圧縮され、空気圧が下がっていきます。特に気温が下がっていく秋や冬は空気圧も下がりやすいので、空気圧をこまめに調整する必要があります。
おすすめのタイミングは1ヶ月に1回です。

夏場はタイヤのパンクに要注意

タイヤ空気圧の計測

前段でも説明した通り、夏場は気温変動が大きく、そのためタイヤのパンクに対する注意がより一層必要となります。なぜ気をつけなければならないのか、ここで確認してきましょう。

空気圧が上がっていく

繰り返しになりますが、気温の上昇とともにタイヤの空気圧が上がっていきます。例えば気温15℃の時に空気圧調整をした後と、気温25℃の時に空気圧を見るのとではタイヤの空気圧は変わってしまいます。空気圧が適切でないと車の乗り心地や燃費の悪化につながりますので、気をつけましょう。

夏は高温の路面を走ることも多い

気温が暑い夏場、特に晴れた日は路面の温度が高温になります。タイヤは路面からの熱を受け空気圧が上昇しますので、注意が必要です。路面温度は、暑い時は50℃を超えるとも言われています。
タイヤはある程度高い空気圧に耐えられるように設計されてはいますが、路面の温度上昇に考慮した空気圧調整を行わなければなりません。
空気圧が極端に高すぎても低すぎても、走行中にバースト(破裂)する恐れがあります。

劣化したタイヤのままだと事故につながる可能性も

空気圧を適切に調整していたとしても、タイヤ自体が劣化していたら危険度は高くなります。タイヤは経年劣化で表面のゴムにヒビ割れが発生します。
ヒビ割れが発生したタイヤで高温の路面を走行していると、タイヤが高い空気圧に耐えられなくなりバーストするかもしれません。
タイヤがバーストすると車のコントロールが取れなくなり、大事故につながる恐れもあります。空気圧調整と合わせて、タイヤの状態確認をするようにしましょう。

タイヤの空気圧はどのようにして調整する?

タイヤ

では、空気圧の調整は実際にどのようにすれば良いのでしょうか。タイヤの空気圧チェックと聞くと、難しいイメージがあるかもません。ここでは、自分でできる調整方法を紹介します。

どうやって調整するの?

タイヤの空気圧調整の方法は簡単です。タイヤに取り付けられているバルブキャップを外し、エアゲージをつけてチェックするだけです。
この時に使うエアゲージは、カー用品店やネットショッピングで購入できます。
空気圧を見るだけなら千円程度、空気を入れたり抜いたりするものであれば、数千円から1万円程度で電動式のエアゲージが買えるでしょう。
空気圧の適正値は運転席側のドアを開けたところにシールが貼ってありますので、そちらを参考にしてください。

どのタイミングで調整する?

タイヤの空気圧チェックは、出かける前と出かけた後のいずれかのタイミングで行うのが一般的だとされています。
しかし、走行前と走行後だとタイヤの中の圧力が変わりますので、走行前にチェックするのが良いでしょう。
特に走行直後はタイヤの温度も上昇し、空気圧が高くなりすぎている可能性があります。その状態で規定値まで下げてしまうと、タイヤが冷えた時に空気圧が不足してしまう可能性があります。
走行直後は空気を抜きすぎないよう注意しましょう。

タイヤの空気圧は高すぎても低すぎてもNG!

NG

タイヤの適切な空気圧は、運転席のドアを開けたところに記載があると前述しました。これはメーカーの指定空気圧となっており、それより高くなっても低くなってもタイヤに悪影響を及ぼします。
例えば空気圧が高すぎるとタイヤがパンパンに膨れてしまうので、タイヤの中心部だけしか路面に接地しません。そうなると、タイヤ本来の性能を発揮できなくなるほか、偏摩耗の原因となります。
逆に低い場合には、乗り心地の悪化につながります。またタイヤ自体がたわんでしまい、最悪の場合は走行中にバーストするなど被害が発生するかもしれません。
そのため、タイヤの空気圧は基本的に適正値を維持することが重要で、±0.2の範囲内で調整するよう心掛けましょう。

気温が上がっていく時期はどれくらいの頻度で空気圧チェックすれば良い?

カレンダーに丸を付ける

タイヤの空気圧チェックは少なくとも1ヶ月に1回は行うことが推奨されていますが、気温の変化が激しい夏場はそれよりも短い頻度、例えば2〜3週間に1回行うと良いでしょう。
車によく乗る方もそうでない方も空気圧チェックは怠らないようにしてください。

空気圧調整はどこでする?

空気圧を調整するapollostationのスタッフ

タイヤの空気圧チェックと調整は、道具を用意すれば自宅の駐車場でできます。しかし、道具を持っていない場合や自分自身で行うのが不安だという方もいるでしょう。
その場合、普段お世話になっているディーラーや整備工場に頼るのも良いですし、ガソリンスタンドに用意されているエアゲージを借りたりチェックしてもらったりすることをおすすめします。

暑くなる時期、給油のついでにガソリンスタンドで空気圧調整をしよう!

タイヤの空気圧チェックは、1年中適切なタイミングで行うことが肝心です。夏場はバーストなど危険な事故につながる可能性もあるので、こまめに調整やチェックを行いましょう。
ガソリンスタンドに1ヶ月に1回以上立ち寄る方は、そのタイミングで空気圧を見ることで快適なカーライフを送ることができるでしょう。

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