日本では、5月末辺りから梅雨入りする地域が増えていきます。雨が多くなりますので、気分が憂鬱になるという方もいるでしょう。
雨が降っている時は車で出かける方も多いかもしれません。そんな時、濡れた路面だと滑りやすいので雨に強いタイヤに変えるべきか悩むところです。
そこでこの記事では、雨とタイヤの関係性といったタイヤの基礎知識を紹介していきます。
知っておきたいタイヤの寿命の見極め方
そもそも、タイヤがどのような状態だと寿命になるのかわからないという方もいるかもしれません。まずは、タイヤの寿命の見極め方を確認していきましょう。
残り溝で確認
タイヤはゴムでできていますから、使えば使うほど(走れば走るほど)すり減っていきます。新品の状態だと8mmくらい溝がありますが、それが3mm以下になっていたら交換時期と考えましょう。
タイヤの状態で確認
基本的に常に屋外で外気にさらされているため、ゴムは劣化していきます。劣化すると、タイヤ自体が硬くなったり表面にひび割れが発生したりします。このような状態になったら寿命と考えましょう。
製造年数で確認
タイヤの側面には「タイヤが作られた時期」が刻印されています。タイヤメーカーによって法則が変わることはありますが、大抵の場合は製造週+製造年の下2桁」です。
例えば「4022」と刻印されていたら、2022年の40週(10月ごろ)と判断することができます。タイヤは製造から3〜5年経過すると劣化していると判断できるので、刻印から確認することもできます。
劣化したタイヤで濡れた路面を走るとどうなる?
前項でタイヤの寿命について触れましたが、寿命が近づいている劣化したタイヤを使い続けると起こる弊害として挙げられるのが、タイヤの路面に食いつく力(グリップ力)が低下することです。
特に濡れた路面は滑りやすくなっているのでさらにグリップしにくくなるため、最悪の場合はスリップして事故になりかねません。劣化したタイヤが車についている場合は、早急にタイヤ交換を検討しましょう。
タイヤ交換前に知っておきたいタイヤの基礎知識
一言でタイヤ交換をするといっても、各メーカーが様々な種類のタイヤを販売しており、価格帯も幅広いラインナップとなっています。ここでは、タイヤの基礎知識を3つ紹介します。
車種専用設計のタイヤがある
車にはセダンやミニバン、コンパクトカー、SUV、軽自動車といった種類がありますが、実は車種専用に作られたタイヤがあります。
車によって車両重量が重いなどの特性があるため、それに合わせて設計されたタイヤを装着することで、車の乗り心地に変化が出てきます。
用途によってタイヤ選びが変わる
タイヤは大きく分けると夏用タイヤと冬用タイヤに分かれます。それ以外にもスポーツ走行向けのタイヤ、乗り心地重視のタイヤ、オフロード走行向きのタイヤといったものまであり、多岐にわたります。
自分の車の使い方によって、タイヤ選びをしましょう。
高いタイヤと安いタイヤの違いとは
タイヤ購入時に気になる項目の一つが「値段」でしょう。簡単に説明すると、タイヤの値段が高いか安いかによって乗り心地に影響が出てきます。
高いタイヤになればなるほど高性能になるのはもちろんですが、走行中に路面から拾う音(ロードノイズ)を軽減するために吸音材が入っていたり、走行中のふらつきを軽減させるためにタイヤの側面を硬くしていたりと工夫されています。
基本的な性能は安いタイヤでも確保されていますので、プラスアルファの付加価値と覚えておきましょう。
意外と知らないタイヤのラベリングを確認しよう
前項でタイヤの値段による違いを説明しました。それと同時に、タイヤのラベリングについて知っておくとタイヤ選びが楽しくなります。ここでは、ラベリングされている項目を紹介していきます。
参考サイト:
https://www.jatma.or.jp/environment_recycle/aboutlabelingsystem.html
転がり抵抗性能
いかにタイヤが「転がりやすいか」ということを表しています。上からAAA、AA、A、B、Cの5段階で評価されており、転がり抵抗の評価が高ければ高いほど燃費性能が良いとされています。
ウェット性能
濡れた路面でのグリップ力を表しており、上からa、b、c、dの4段階で評価されます。こちらも評価が高いほど滑りにくいとされています。
低燃費タイヤマーク
転がり抵抗性能の等級がA以上かつ、ウェットグリップ性能の等級がa~dの範囲内にあるタイヤが「低燃費タイヤ」と定義されます。
ドライ
こちらはラベリングとは無関係ですが、スポーツタイヤを検討する際にはドライグリップ性能をカタログ等で確認しましょう。
タイヤ交換はどこでするのがいいの?
タイヤのことはわかったけれど、どこで交換すればいいのか悩むという方もいるかもしれません。ディーラーや整備工場、カー用品店など、車関係のお店であればタイヤ交換を依頼することができます。
また、ガソリンスタンドでもタイヤ交換をすることができますし、タイヤに関する知識を有したスタッフがいるお店もあります。
気軽に相談できるスポットでもありますので、まずはガソリンスタンドに相談してみましょう。
タイヤ選びに迷ったら、まずはガソリンスタンドに相談を!
タイヤの交換時期かどうか、どのタイヤに交換したらいいのか迷ったら、まずは給油のついでにガソリンスタンドに相談してみるのがおすすめです。
的確なアドバイスもしてもらえるでしょう。