春になると暖かくなるので、出かける計画を立てている人もいるでしょう。特にゴールデンウィークは、長距離ドライブをしたいという人も多いかもしれません。しかし、出先でトラブルが起こると計画が台無しになってしまいます。特にタイヤが破裂するバーストが起こると、何もできなくなってしまうので気をつけたいところです。
そこでこの記事では、タイヤがバーストする原因や予防の方法を紹介します。
タイヤのバーストはどのような状態?

タイヤは走行中、路面から受ける熱などによって入っている空気が膨張します。通常は問題なく走行できますが、何らかの原因が起こったタイヤに膨張など圧力がかかると、耐えきれずに破裂する場合があります。これをバーストといいます。
タイヤがバーストすると走行不能になってしまうのはもちろんですが、高速走行中にバーストしてしまうと操舵不能になり大事故につながるかもしれません。タイヤがバーストしないように、日頃からタイヤの状態を見ておく必要があります。
タイヤがバーストする原因は?

それでは、なぜ走行中にタイヤがバーストしてしまうのでしょうか。ここでは、考えられる3つの原因から見ていきます。
タイヤ自体の劣化
タイヤはゴムでできているので、経年劣化などで少しずつゴムが劣化していきます。タイヤの溝が残っていてもゴム自体にヒビ割れなどが発生し、それが原因となってバーストしてしまうこともありえます。詳細は後述しますが、劣化しているかどうか判別する必要があるでしょう。
空気圧の不足(入れすぎ)
タイヤには、適正な空気圧が指定されています。車の運転席ドアを開けると、ボディ側に適切な空気圧が記載されたステッカーが貼られています。タイヤの空気は自然と抜けていくので、定期的なチェックが必要です。気温によっては膨張したり縮小したりしますので、気温の変化が大きな時期はこまめにチェックしましょう。
外部からの衝撃によるもの
何らかの原因でタイヤに強い衝撃が加わると変形し、それが原因となってバーストする可能性があります。例えば勢いよく縁石や段差に乗り上げた時、タイヤの側面にコブができることがあります。コブができてしまうとタイヤの耐久力が著しく低下した状態となり、そのまま使い続けるとバーストを起こしやすい確率が非常に高まります。また、幅寄せのしすぎでタイヤをぶつけてしまった時にもコブができてしまう可能性があるので、ぶつけてしまった時はタイヤの状態をよく観察しましょう。
タイヤ劣化のサインはどのように判別する?

劣化したタイヤをそのまま使い続けているとバーストの危険性が高まります。では、タイヤの劣化状態はどのようにチェックすれば良いのでしょうか。ここではそのポイントを解説します。
タイヤの製造年月
まずはタイヤがどれくらい使われているか、というところから見ていきましょう。車の保管状況によっても変わりますが、タイヤは3年〜5年が交換時期となります。タイヤの交換時期まで正確に把握していないという人は、タイヤが作られてからどれくらい経過しているのか、というのを判断基準にすると良いでしょう。
国内メーカーのタイヤの場合、側面に4桁の数字が刻印されており、その刻印から製造年月がわかります。最初の2桁が製造週、下の2桁が西暦の下2桁となっています。例えば「4022」と刻印されていた場合、「2022年の40週(およそ10月)」に作られたことがわかります。
タイヤの状態を見る
次にタイヤを目視確認して状態を見てみましょう。タイヤの溝が減っているかどうかも目視でわかります。また、劣化してヒビ割れを起こしていたら、寿命が近づいているということです。タイヤの設置面や側面にヒビがある場合、小さなヒビであればすぐに問題は生じませんが、大きなヒビがある場合はすぐに交換が必要です。
タイヤを縁石などに乗り上げたりぶつけたりした場合は、タイヤの側面にコブができていないか、またタイヤそのものがえぐれたりしていないかよく見てください。これらがあった場合は、走行せず、レッカーで運んでもらうのが安全です。
タイヤのバースト予防法とは?

タイヤの劣化に気づくためにこまめにチェックすることも大切ですが、日頃の行動でバーストを防ぐことも重要です。例えば、タイヤの空気圧が低すぎたり高すぎたりするとバーストする危険性が高まります。最低でも1ヶ月に1回は空気圧のチェックを行うことをおすすめします。
また、あまり車に乗っていなくてもタイヤは劣化しますから、3〜4年経過したら溝があっても予防的にタイヤを交換するとバーストや大きな事故を避けられるでしょう。
タイヤの点検や交換はどこでしてもらう?

車のことが詳しくないから自分でタイヤのチェックができないという人は、プロに見てもらうのが安心でしょう。ディーラーや自動車整備工場に車を持ち込んで見てもらうことはもちろんですが、みなさんが日頃利用しているガソリンスタンドでも、在籍している整備士に見てもらえます。
最近は、インターネットで買ったタイヤをお店に持ち込んで交換してもらうケースも増えてきました。トータルのコストが抑えられる可能性もあるので検討してみてください。その際は持ち込みタイヤの交換を受け付けているかどうか、事前に確認しておくことをおすすめします。ガソリンスタンドでは持ち込みタイヤの交換を受け付けているところも多いです。
安全にレジャーを楽しむために、事前にタイヤの状態をチェックしよう!
ゴールデンウィークでレジャーを楽しむには、車のトラブルが起こらないことが第一です。走行中にタイヤがバーストすると、大きな事故につながりかねません。ガソリンスタンドで事前にタイヤをチェックし、危ない場合はタイヤを交換しましょう。