タイヤの空気圧は、定期的にチェックしたほうが車を快適に使えます。しかし、どのように空気圧チェックをすれば良いのかよくわからないという方もいるでしょう。
また、空気圧をチェックしないと思わぬトラブルに巻き込まれることもあります。そこでこの記事では、タイヤの空気圧のチェック方法などを解説します。
タイヤ空気圧の基礎知識
まずは、タイヤの空気圧について基本的なことをご紹介していきます。ここでは3つの知識を掘り下げて見ていきましょう。
何もしていなくても空気は減る
最も大切なことは、一度空気圧チェックをしたら終わりではないということです。タイヤに入っている空気は、時間の経過とともに減っていきます。
風船を膨らますと、時間が経てば空気が減っていきます。タイヤも同じ原理で空気が減っていくのです。
そのため、空気圧チェックは1ヶ月に1回程度チェックするようにしましょう。
気温の変化で空気圧が変わる
時間の経過と同じくらい大切なのが、気温です。タイヤに入っている空気は気温の上がり下がりで膨張したり圧縮したりします。気温が高くなれば空気圧は上がりますし、下がれば空気圧は下がります。
季節の変わり目も、タイヤの空気圧をチェックすることが必要です。
タイヤの空気圧で乗り心地も変わる
空気圧によって、車そのものの乗り心地も変わってきます。空気が入りすぎていると走行中に車が跳ねやすくなり、逆に少ないとフワフワとした乗り心地を感じることがあります。
メーカーが指定する適切な空気圧に調整しましょう。
タイヤの空気圧をチェックしないとどうなる?
タイヤの空気圧は1ヶ月に1回程度が目安と説明しましたが、これを怠るとどうなるのでしょうか。ここでは3つの視点から解説していきます。
乗り心地の悪化
前段で説明した通り、タイヤの空気圧の変化は車の乗り心地に直結します。車酔いしやすい人を乗せる場合、これが顕著に現れてしまうこともあるでしょう。
タイヤの寿命が縮む
適切な空気圧に調整しておかないと、タイヤが偏摩耗して寿命が縮みます。例えば空気圧が少ないとタイヤの側面が異常に減りますし、逆に多いとタイヤの中心部のみ摩耗することもあります。
メーカー指定の空気圧に調整して、タイヤの寿命を延ばしましょう。
パンクの危険性も
空気圧によっては、タイヤそのものがバースト(破裂)してしまうことがあります。空気圧が少ないと、ちょっとした段差を乗り越えただけでもタイヤに大きな負荷がかかることがあり、危険です。
高速道路を走行している時にバーストしてしまうと、思わぬ事故につながってしまうので、気をつけましょう。
自分でできるタイヤ空気圧の確認方法と補充方法
タイヤの空気圧チェックの大切さがわかったところで、空気圧をチェックする方法を確認していきましょう。ここでは、4つのポイントと1つの注意点を紹介します。
目視で確認する
まずは装着されているタイヤに変化がないか確認します。タイヤ1本だけ大きく空気が抜けているようなら、釘などを踏んでパンクしている可能性が高いです。
基本的に目視で確認できるレベルの変化があった場合は、トラブルが発生していると考えましょう。
空気入れやエアゲージを用意する
実際に空気圧チェックをする場合は、専用の器具が必要となります。しかし、空気圧を見るだけなら空気圧チェッカー(エアゲージ)をカー用品店やネットショップで数千円から購入できます。
空気を入れるとなると専用の道具が必要となるので、お店に行くと良いでしょう。
適正値は運転席ドアを開けて確認する
実際に空気圧を見るにあたり、適正な空気圧かどうか判断するのは難しいです。多くの場合、運転席ドアを開けると適正な空気圧が記載されていますので、その数値を確認しましょう。
空気を入れる、または抜く
自分自身で空気圧チェックをする場合、タイヤについているエアバルブを外してエアゲージを取り付けます。そこで確認した空気圧が適正値と異なる場合は、空気を入れたり抜いたりします。
空気を入れたり抜いたりする場合、使うエアゲージによって異なりますが、多くの場合は「+」と「−」の表記となっているのでわかりやすいでしょう。
走行前後で空気圧が変わるので要注意
イヤの空気圧は走行前後で変わってきます。特に長時間走行した後は空気が膨張しているので、規定値よりも高くなることが多々あります。
タイヤメーカーが推奨する空気圧チェックのタイミングは、タイヤが冷えている時です。つまり、お店で空気圧の確認をする場合は、規定値よりも10%程度高めを目安に調整すると良いということになります。
タイヤの空気圧チェックはどこでする?
タイヤの空気圧チェックは、車に関するお店で行えます。カーディーラーやタイヤ専門店などに車を持ち込めば確認してもらえます。
最近ではカー用品点にセルフ式でエアゲージが用意されていることもありますので、立ち寄った際にチェックしてみると良いでしょう。
また、普段給油しているガソリンスタンドでも空気圧チェックをすることができます。自分で行う自信がない場合は、近くのスタッフに声をかけてチェックしてもらってみてください。
タイヤを長持ちさせるための豆知識
タイヤに入れる空気は、私たちが吸っている空気と同じで酸素が多く入っています。タイヤ専門店やガソリンスタンドでは、タイヤに窒素ガスを入れるサービスを行っているところもあります。
窒素ガスは空気と比べて空気圧の変化が少なかったり、燃費が向上したりするのに効果的です。窒素ガスを入れるのは有料となりますが、検討してみるのも良いでしょう。
タイヤのことで困ったらガソリンスタンドに行こう!
タイヤの空気圧だけでなく、タイヤ交換など困ったことがあったらまずはお近くのガソリンスタンドに行きましょう。専門知識を持ったスタッフに悩みを聞いてきてください。